金子恵美議員が公用車で保育園送迎 友利新さんが擁護「同じ働く母親としてとても悲しい」

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(左)金子恵美総務政務官(右)医師でタレントの友利新さん | 時事通信社
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金子恵美総務政務官(自民・衆院新潟4区)は6月29日、自身のブログで、子供の保育所への送り迎えに公用車を使ったことを明らかにした。この問題について、医師でタレントの友利新さんは30日、ブログを更新し「なぜ、こんな不毛な議論がニュースになるのか、同じ働く母親としてとても悲しい」と訴えた。友利さんは、3歳と1歳の二児の母でもある。

この問題は、29日発売の『週刊新潮』が、金子氏が税金で運用される公用車で長男を保育園に送るなど私的な目的のため使用した「公私混同」と報道。金子氏はブログで「常に総務省の運用ルールに則ってまいりました」と問題はないとの認識を示した

■友利新さん「いつから日本はそんな極端な社会に」

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医師、タレントの友利新さん 撮影日:2013年09月30日

友利さんは30日、「保育所送迎に公用車は問題?」と題したブログを投稿。7年前の民主党政権時代に衆議院議員会館内にできた認証保育所について、「ママ議員が増えないと、この国の少子化問題や待機児童の問題は、いつまでも解決できない」「子育てしながら国政ができる環境を作ろう」と超党派議員で推進したプロジェクトだったと説明した。

これを契機に、企業においても事業所内保育所を開設する取り組みが進んだという。

その上で、友利さんは次のように訴えた。

ただ、もし公用車で送迎できなければ、どう子供を送り迎えするとこの記事を書いた記者は考えたのでしょう。

もう一台わざわざ自家用車を出し、家族に運転させて、親子別行動で送り届けるのでしょうか?

それとも、一旦公用車で自宅に帰って、自家用車に乗り換え、子供を送り、また自宅に帰って、公用車に乗り換え、議員会館に行けというのでしょうか?

公私混同という意味では、厳密には正論かもしれません。でも、いつから日本はそんな極端な社会になったのでしょうか。

子持ちの国会議員だからこそ、働きながらの子育ての大変さは良く分かると思います。そういう方に、日本の閉塞した子育て環境を変えて貰いたいと私は思っています。

保育所送迎に公用車は問題?|オフィシャルブログ 友利新のビューティー診察室 Powered by Amebaより 2017/06/30)

■金子氏は「私的な目的前提ではない」

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「乳児用液体ミルクの普及を考える会」で発言する自民党の金子恵美衆院議員=東京・千代田区の衆議院第二議員会館 撮影日:2017年06月13日

金子氏はブログで、総務省や議員会館での公務のついでに会館内の保育所に立ち寄ったことを認めたものの、「私的な目的のために、つまり保育所の送り迎えを前提に、公用車を呼び出し使用したというような事実は一切ございません」と否定した。

公用車に家族を同乗させることに対する批判については「仕事と家庭の両立に悩みながら、日々をなんとかやり繰りされているご家庭の皆様、保育所にお子さまを預けることができず不安な日々を送っておられる皆様に、不快な思いをさせてしまったのではと、心より申し訳なく思う次第です」と陳謝した。金子氏は、今後は公用車に子供を同乗させない意向を示している。

■蓮舫代表ら批判の声も「おごりが目に余る」

一方、民主党の蓮舫代表は、この問題について「公用車の私物化で、自分の子どもを保育園に送り迎えしている。今の政権にいる方たちは『支持率が高ければ、行政を公私混同しても、何をしてもよいんだ』という、緩み、おごりがあまりにも目に余る」と述べた

元宮崎県知事の東国原英夫氏も30日、自身のTwitterで、「政治家としての感性・資質を疑う」と金子氏を批判。さらに7月1日「子育て論では無い。高潔たる国会議員の意識の在り方と公用車の在り方(税金の使い方)の問題だ」などとコメントした。

■橋下徹氏「子供の送り迎え、公用車を利用しても良い」

前大阪市長の橋下徹氏は、Twitterで政務官の公用車利用について「合理的な通勤路の範囲内で子供の送り迎えをするのに利用しても良い」などとの意見を投稿した。

■子育て世代「運用上問題ないなら続けるべき」の声も

国会議員が保育所まで公用車を利用することの是非について、SNS上には様々な声が上がっている。

子育て世代などからは「運用上問題ないなら続けるべき」「保育園に寄るのは母親の通勤の一コマ」「共働きで子育て中の女性が政治の場にいることの意味は大きいし、認められてよいと思う」「国会議員や永田町周辺職員などの女性のために作った保育園に送迎するのが問題なら、女性活躍をするなと言ってるに等しい」などの声が上がった。

また「問題の主旨は乗せる乗せないではなくて、公私の線引きが曖昧なこと」「公用車制度自体要らないかもしれない」といった指摘も寄せられている。

■保育園「送り迎えとも母親」は7割

政府が女性の活躍推進を掲げるなか、働く母親は増えている。18歳未満の子どもがいる人のうち仕事をしている人の割合が過去最高の68.1%(厚労省 2015年「国民生活調査」より)に達した。

一方で、保育園の送迎は女性の負担が大きいのが現状だ。明治大学の藤田結子教授の著書『ワンオペ育児』によると、厚生労働省の調査では、保育園の送り迎えをしている約171万世帯のうち、「送り迎えとも母親」は115万世帯に及ぶという。約7割の家庭で、母親が送迎を担当している。

「父親が送り、お迎えは母親」が16万世帯、「送り迎えのいずれかが母親」は13万世帯。父親がお迎えを担当する世代は1割以下となっている。多くの働く母にとって保育園の送迎は大きな課題だといえる。

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