藤井聡太四段、ものすごい"目力"の佐々木勇気五段と対戦。史上初の30連勝へ挑む

藤井聡太四段が7月2日、史上初の公式戦30連勝を懸けて「第30期竜王戦」の決勝トーナメント2回戦に臨む。
Kei Yoshikawa/HuffPost Japan

デビュー以来、公式戦で負けなしの史上最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)が7月2日、史上初の公式戦30連勝を懸けて「第30期竜王戦」の決勝トーナメント2回戦に臨む。


藤井聡太四段は26日の竜王戦1回戦で増田康宏四段(19)に勝利。2016年12月のプロデビューからの公式戦連勝記録を、歴代最多の「29」とし、30年ぶりに新記録を樹立した。


藤井四段がこの日対戦するのは佐々木勇気五段(22)。16歳でプロ入りした若手強豪の一人で、2016年5月には非公式の対局ながらプロ入り前の藤井四段に勝利している。八大タイトルの一つ「棋王戦」の挑戦者決定戦に勝ち進んだこともある実力派だ。


佐々木五段は藤井四段との対局を前に、以下のコメントを発表している。

「藤井四段の対局を間近で見て、今の将棋界の盛り上がりを肌で感じました。私も刺激を受けていますが、周りの雰囲気に飲まれずに連勝を止める気で臨みます。藤井四段の勝ちへと導く読みとスピードに凄みは感じますが、それに怯むことなく自分の将棋を指していきたいです。ファンの方には一生懸命考えている姿を見て頂きたいですね。熱戦に期待してください」

対局は東京・千駄ケ谷の将棋会館で午前10時開始予定。持ち時間は各5時間で、夜には決着する見通し。

鋭い眼差しで話題、佐々木勇気五段とは

佐々木五段は、1994年にスイス・ジュネーブで生まれ、後に埼玉県三郷市で育つ。小学校4年だった2004年に「小学生名人戦」で優勝。渡辺明竜王以来の快挙を果たした。

2004年9月にプロ棋士養成機関「奨励会」に入会。中学2年だった2008年4月に当時の最年少記録「13歳8カ月」で奨励会三段となった。この最年少記録は2015年、藤井四段が「13歳2カ月」に塗り替えた

2010年、16歳で四段となりプロデビュー。これまでの勝率は7割ほど。八大タイトルの一つ「棋王戦」の挑戦者決定戦に勝ち進んだ経験も。2016年5月には愛知県岡崎市で開かれた「第23回岡崎将棋まつり」の対局で、プロ入り前の藤井四段に勝利している

藤井四段が29連勝を果たした26日、将棋会館には佐々木五段の姿があった。対局後、藤井四段と増田四段を取材する報道陣の中で、鋭い眼差しで藤井四段を見つめる佐々木五段の姿は、対局室で異彩を放っていた。Twitterでも「鋭い眼光だ」「目力すげぇ…」と、佐々木五段の存在感に関心が集まった。


藤井四段の感想戦を見つめる佐々木五段(左)=2017年6月26日

ちなみに、この日の対局直前は…


【UPDATE】(2017/07/02 21:31)

藤井聡太四段(14)が7月2日、「第30期竜王戦」決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に敗れた。デビュー戦以来初めて公式戦で黒星となり、公式戦連勝記録は「29」でストップした。

▼藤井聡太画像集▼


【※】スライドショーが表示されない場合は→こちら

注目記事