州知事が公共ビーチを閉鎖⇒そのビーチで家族と休暇 批判の声殺到

「ビーチから出て行け」と書いた飛行機が飛ぶ事態になっている。

アメリカ・ニュージャージー州の知事が、州が管理するビーチを閉鎖しておきながら、そのビーチで家族や友人とのんびり過ごす姿を撮影され、非難の声が相次いでいる。

怒りの発端となったのはこの写真。

When asked this afternoon if he got sun today, Governor Chris Christie said no. These photos say otherwise.

NJ.com Politicsさんの投稿 2017年7月2日


写真にうつっているのは、アメリカ・ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事だ。

独立記念日を目前にした6月30日、クリスティー知事は議会で予算が成立しなかったことを理由に、州が管理する公園やビーチなどを閉鎖した。閉鎖される場所で開かれる予定だったイベントも全て中止された。

アメリカでは、独立記念日の週末をビーチで過ごす人も多い。知事の決定は大勢の人たちを落胆させたはずだ。

ニュージャージー州の知事公邸は、閉鎖された公園の1つ「アイランドビーチ州立公園」にある。知事自身も、独立記念日の週末はビーチで過ごす計画だと発表していた。

ビーチが閉鎖された翌日、「州が閉鎖した場所で知事が週末を過ごすのはいかがなものか」と問う声が上がった。これに対して、知事は「知事になれば、ビーチに家を持てるんだ」と回答した。

そして本当にビーチでくつろぐ姿が、6月2日に地元メディア「NJ.com」によって撮影された。


その日に開かれた記者会見で、「日光浴をしたか」と問われた知事は「今日は日光を浴びていない」と答えるも、ビーチでくつろぐ姿が写った写真の存在を指摘されると、知事の報道官が「知事は短時間ビーチにいました。しかし日光は浴びていません。野球帽をかぶっていましたから」と発表した。

テレビ局FOX29のインタビューで、「大勢の人がなぜ怒っているのかわかりますよね。彼らはビーチに行くことができなかった。あなたがやっていたことをビーチでやりたかったのに、できなかったのです」と問われると、クリスティー知事は「申し訳ないけれど、彼らは知事ではありませんからね」「ホテルにでも引っ越した方がいいでしょうか」と、抗議する人々を煽るような回答を述べた。

こうした知事の態度は住民たちの怒りを買い、7月3日には「クリス・クリスティーに告ぐ:アイランド・ビーチ州立公園から出て行け」というメッセージをつけた飛行機が空を飛んだ


空だけではなく、ソーシャルメディアでも怒りの声がたくさん投稿されている。

「言葉もない。もし私が知事だったら、納税者がいけないビーチでのんびりくつろぐなんてできない」

「クリス・クリスティが、自分が閉鎖した空っぽのビーチで日光浴する姿は、現代の政治を象徴している」

皮肉を込めた修正画像も。

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