壇蜜が「も〜、欲しがりなんですから♡」宮城県のエロ系観光PR動画に「悪趣味」と批判⇒知事は「どんどん厳しいことを言ってアクセスを伸ばして」

投稿日: 更新:
DANMITSU
YouTube
印刷

宮城県や仙台市、JR東日本などによる協議会が7月5日から実施している観光キャンペーン「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」の一環として制作された、PR動画広告の内容にネット上などで批判が集まっている。タレントの壇蜜さん主演の動画には、唇のアップを挟むなどの性的な表現が連発されているからだ。

仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会の動画は、YouTube上にアップされた。その動画が観光キャンペーンのサイトに埋め込まれる形で公開されている。

動画は浦島太郎をモチーフにしたストーリー仕立てのもので、キャンペーン開始と同時に7月5日から公開されている。壇蜜が演じる「お蜜」が、夏の暑さに疲れた宮城のゆるキャラ「むすび丸」を竜宮城ではなく「涼・宮城」(涼しい宮城県)に連れて行くところから話が展開する。

壇蜜さんは秋田県出身。発表資料によると、イメージキャラクターとしたのは「伊達家に由縁があり、クールで妖艶」だからだという。

「お蜜」は旅の道中、ずんだ餅や牛タンなど、宮城県のアピールポイントをむすび丸に教えていく。しかし、その場面では唇のアップとともに「宮城、行っちゃう?」「ぷっくり膨らんだ、ず・ん・だ」「肉汁トロットロ、牛のし・た」「え、おかわり?もう〜、欲しがりなんですから」など、性的なメタファーとも取れる表現が繰り返される。

danmitsu
7月5日に開催された記者会見でアピールする村井知事と壇蜜

さらには、中盤で登場する亀の頭をなでて「上、乗ってもいいですか」とささやくと、興奮して顔を赤らめた亀が大きくなるという演出も。動画の最後は、壇蜜さんの唇のアップと「あっという間にイケちゃう」という言葉で締めくくられている。

ネット上では、「悪趣味」「税金でつくったと思えない風俗店臭」「表現が18禁」「宮城に行きたくならない」などの批判の声が寄せられている。

この動画について、7月10日に開催された村井嘉浩知事の定例記者会見でも「嫌悪感を持って受け止める声がある」と記者から質問があった

村井知事は動画を公開前に見たかという質問に対して「もちろん、賛否両論あるだろうなとは思った」と回答。

さらに「誰も、可もなく不可もなくというようなものは、関心を呼びません。したがって、リスクを負っても皆さんに見ていただくものをと思いました。おかげ様で『賛否両論色々あると思います』とテレビで言っていただいたおかげもあって36万アクセスを超えました。さらに厳しいことを言っていただくと、もっと伸びると思いますんで、どんどん厳しいことを言ってアクセスを伸ばしていただきたい」。

また、村井知事は「見ていただかないと意味がない。宮城って涼しいんだなということは感じてもらえるので、そこからまた次につながっていくと思いますんで。私としては賛否両論あったことが逆に成功につながっているんじゃないかなと思っていますんで」とした。

記者は「老若男女が対象であるべき観光で賛否のある内容が果たして適切なのか。一部の年齢や性別をターゲットにして、『炎上』状態にして興味を引き立てるということは、観光で宮城をPRするという分野において適切な内容なのか」と続けて質問したが、村井知事は「私としては面白いと思っている。あれをみて『宮城に行かない』と、そういう感じにはならないのではないか」と回答した。

性的なメタファーを使用したPR動画としては、サントリーの新商品「頂(いただき)」の動画が、公開直後の7月7日に公開中止になったばかり。

サントリーの動画では、出演した女性たちが「二人っきりになっちゃいましたね」「肉汁いっぱい出ました」といったセリフを口にしたり、「コックゥ〜ん!しちゃった・・・♡」という言葉と、女性の顔をアップにした映像が使われるなどの演出が、「下品」「気持ち悪い」「女性を差別的に扱っている」などの批判を受けた。

ハフポストでは、宮城県観光課に対してどんな意図で制作したかなどの問い合わせた。担当者は以下のように回答している。

——ネット上などでは、壇蜜さんのセリフや唇がアップになる場面などから性的なメタファーを感じるという声が出ています。そうした性的なメタファーを動画中に入れ込むという制作意図はあったのでしょうか?

動画は、宮城の涼しさを訴えるものであって、それ以外の意図をもって制作したものではございません。

——YouTube内で視聴できるほかの動画の前に再生される「インストリーム広告」などとしても配信されましたか?

インストリーム広告としては配信しておらず、予定もありません。

——村井知事が記者会見で「リスクを負ってでも」と発言されています。今回の動画は「過激な内容によって話題性を狙ったもの」だったのでしょうか?

知事の発言は、賛否両論があって関心を呼ぶことで、動画の視聴や宮城の涼しさの訴求につながり、宮城に訪れていただくきっかけになるという意図であり、過激な内容で話題性を狙ったものではありません。

——今回の動画を実際に発注し、制作された会社(広告代理店・あるいは制作会社)と、発注額(動画分、もし切り離せないようならキャンペーン総額でも構いません)を教えてください。

今年度の観光キャンペーン推進事業(夏や冬の観光キャンペーンすべての事業)は約2億3000万円計上しており、その一部の事業費で動画を制作しております。制作会社は控えさせていただきます。

【UPDATE 2017/07/10 22:19】
村井知事の記者会見での回答を追加しました。

【UPDATE 2017/07/13 21:19】
観光課の担当者の回答を追加しました

▼【外国人に人気】日本の観光スポット2016▼

Close
【外国人に人気】日本の観光スポット2016
/
シェア
ツイート
AD
この記事をシェア:
閉じる
現在のスライド

ムーニーのおむつCMに「ワンオペ育児を賛美しないで」批判⇒ユニ・チャーム「取り下げはせず」本来の意図は?



サントリーのビールPR動画、批判相次ぎ公開中止に 「都合のいい女性像を性的に表現」の声



「ネット炎上→削除」の先にあるもの。小島慶子さんらと「メディアと表現」考えてみた