豊洲市場の商業施設、万葉倶楽部が撤退も。築地再開発で採算に暗雲

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豊洲市場(中央)。手前は水産仲卸売場棟。奥は水産卸売場棟=2017年6月17日、東京都江東区 | 時事通信社
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豊洲の商業施設、運営会社が撤退の可能性 採算性に疑念

 築地市場の豊洲市場への移転を巡り、豊洲市場内に設ける予定の商業・観光施設の運営事業者に決まっている会社が、撤退する可能性を都に伝えたことが分かった。小池百合子・東京都知事が先月示した築地市場跡地の再開発計画により、豊洲の施設の採算性に疑念が出てきたことが理由だという。撤退した場合、豊洲市場の収支に影響が出る可能性がある。

 都によると、豊洲に整備予定の施設は、江戸の町並みを再現した飲食店モールのほか、24時間営業の温泉やホテル。都が運営事業者を公募して昨年3月、温泉施設運営会社の万葉倶楽部(神奈川県)に決まり、同社は年間来場者数を190万人超と推計していた。

 ところが小池氏は先月、豊洲市場に移転後、築地の跡地を再開発し、「食のテーマパーク」などにする構想を発表。これに対し同社は、築地に豊洲の施設と競合するような商業施設ができた場合、採算がとれない可能性があるとして、都に再開発の詳細な説明を求めたという。同社の担当者は「築地のにぎわいを豊洲に引き継ぎ、豊洲ブランドを作るという都の方針を踏まえて事業に応募した。採算の前提条件が変わってしまう」と話す。一方、都は「事業を推進できるよう、誠意をもって事業者に対応している」としている。

(朝日新聞デジタル 2017年07月12日 00時07分)
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(朝日新聞社提供)