美術館で自撮り⇒転倒して2200万円の作品を破損⇒作者が大人のコメント

2200万円の被害を出し、落ち込んだ女子学生。被害を受けた作者は、ウイットに富んだ声明を発表しました。

アメリカ・ロサンゼルスのアートギャラリーで、悲劇が起こった。展示されていた作品を自撮りしようとした女性がバランスを崩して展示台に倒れ込み、次々と作品を壊してしまったのだ。破損金額は約20万ドル(約2252万円)にのぼるという。

その瞬間の映像がこれだ。画面右上に注目。

ニューヨーク・タイムズによると、動画は7月13日に、YouTubeに投稿された。香港を拠点に活動するアーティスト、サイモン・バーチ氏による、王冠作品の展示場だったという。

女性は、展示された王冠を自分の頭に載せたような自撮り写真をとろうとしてしゃがみこんだところ、バランスを崩した。さらに、作品が陳列された台座がドミノ倒しのように次々に倒れ、合計11個が崩れた。

バーチ氏は15日、Facebookに声明を公開。スタッフによる監視が不十分だったことや、女性が非常に落ち込んでいることなどをつづった。しかし、女性が学生だったこと、明らかに事故であったことなどを考慮し、女性を訴えることはしないと述べた。

バーチ氏は声明で、次のようにウイットに富んだ説明をした。

「なぜ、台座は固定されていなかったのかと聞かれました。そうですね、人々は部屋の中では注意をするように警告されていましたが、この展示のアイデアは、繊細で、露出されていて、壊れやすいものでなくてはならなかったのです。

展示されていたのは王冠です。王冠、つまり、力の象徴は、壊れやすいものなのです」。

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