佐々木希、"セックス依存症"の妻役 ドラマ『高校教師』脚本家作品で難役にチャレンジ

「このような女性を演じるのは初めてなので“すごい挑戦だな”とやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています」
BEIJING, CHINA - APRIL 17: Japanese model and actress Nozomi Sasaki attends an activity of Japanese film week during the 2017 Beijing International Film Festival on April 18, 2017 in Beijing, China. (Photo by VCG/VCG via Getty Images)
BEIJING, CHINA - APRIL 17: Japanese model and actress Nozomi Sasaki attends an activity of Japanese film week during the 2017 Beijing International Film Festival on April 18, 2017 in Beijing, China. (Photo by VCG/VCG via Getty Images)
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佐々木希、野島伸司作品で"性嗜好障害者"役 一途な夫役には玉山鉄二

女優の佐々木希が今秋よりHuluにて配信されるオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』に出演が決定。ドラマ『高校教師』(93年)、『家なき子』(94年)などを生み出した脚本家・野島伸司氏の作品に初参加し、心の底から夫を愛しながらも、不特定多数の男に抱かれずにはいられない“セックス依存症”の妻という難役に挑む。そんな妻を一途に想う主人公には俳優・玉山鉄二が起用された。

数々の問題作を手掛けた野島氏が今回“本当に描きたいドラマ”として3年の月日をかけて描く題材は「セックス依存症」。その呼称と症状から好奇の目で見られがちだが、実は「性嗜好障害」という病気の一つで、患者ひとりの力では到底抗えない深刻な心のエラーなのだ。心から愛し合いながらも“妻のセックス依存症”という究極の試練を与えられた新婚夫婦を中心に、“心の闇を抱えた男女らの愛と憎しみが交錯する群像劇”を展開していく。

夫の愛を実感しながらも実はセックス依存症に陥っており、なぜか眩しく晴れた日には抗えない衝動を覚えて、見知らぬ男と肉体関係を持ってしまうという難役を与えられた佐々木は「私が演じる彩は性嗜好障害を患っていますが、夫のノブちゃんを心の底から愛している女性。自分ではどうしようもない分、ものすごい罪悪感にさいなまれ、自分自身を嫌いになる瞬間もあるからこそ、ノブちゃんの前では“いい妻”であろうとします。私にはそんな彩が純粋で儚い女性に思えて、愛おしくなりました」としみじみ。

「だからこそ彩を演じていると、日々つらい気持ちになります。その一方で、このような女性を演じるのは初めてなので“すごい挑戦だな”とやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています」と実感を込める。「撮影はまだまだ続きますが、彩は精神力も体力も必要となる役どころなので、最後まで集中力を切らさず、思いっきり楽しみたいと思います」と充実の様子。

真面目で誠実、どんな過酷な状況下に置かれても穏やかな笑顔を絶やさない、妻を心から愛する文芸誌の副編集長・立木信夫を演じる玉山は「恋愛モノは過去にあまりやったことがないので女優さんとずっと目を合わせることに気恥ずかしさを感じる部分もありますが今は何よりも“信夫として抱く感情”を大事にしながら撮影に臨んでいます」と手応え。

「このドラマはディープな愛を描いています。日本の社会には“愛が優先順位の一番上に来る大人は、子どもじみている”という先入観が根付いていますが、誰しも“なぜ愛が一番だとダメなんだろう?”と感じることがあるだろうし、“信夫と彩のような愛を体感はせずとも覗いてみたい”という感覚を持っているはず。そんな方々にぜひ、ディープな愛を疑似体験していただきたいです」と自信を込めてアピールしている。

そんな独特かつ繊細な世界観を紡ぎ出す野島氏は昨今の浮気・不倫ドラマには「興味がありません」とバッサリ。「今回は芝居だけで寄せるにはハードルが高い役どころなので、役者には演技力はもとより、本人そのものにキャラクターとリンクする精神性を求めました。玉山くんの誠実でストイックなまでに完璧主義な性格は、信夫の“理解しえない妻の心の病に寄り添う絶望的な包容力”に哀愁を連れてきます。佐々木さんの純粋で美しい少女性は、彩の“罪悪感を持ちながらもどこかあどけない欠落感”に郷愁をもたらしてくれるでしょう」とコメント。

「私の中にいる作家は、極限状態に置かれた人間の本質を描きたがります。その極限状態自体が、地上波ドラマではコンプライアンス云々と言われてしまう時代に、Huluが『ここなら描いていいよ』と言ってくれて、とても感謝しています。ソフトとして、最高峰のものを視聴者に捧げたいです」と配信ドラマならではの意欲作でどこまで切り込んだ表現を仕掛けてくるのかにも期待が高まる。

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