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2017年07月21日 00時50分 JST | 更新 2017年07月22日 01時32分 JST

安倍昭恵夫人は「ハローも言えない」 トランプ大統領の発言に波紋

STR via Getty Images
US President Donald Trump (centre R), Japans Prime Minister Shinzo Abe (centre L), Trump's wife Melania (R) and Abe's wife Akie (L) pose for photograpers before a dinner party in Palm Beach, Florida on February 11, 2017. / AFP / JIJI PRESS / STR / Japan OUT (Photo credit should read STR/AFP/Getty Images)

アメリカのトランプ大統領が7月19日のニューヨークタイムズのインタビューで、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が「ハローも言えない」と発言し、波紋を呼んでいる。アメリカメディアからは「嘘ではないか」とこの発言を疑問視し、理由を分析する報道が相次いでいる。

トランプ氏と昭恵夫人が面会したのは、ドイツで開催されたG20首脳会議に伴って開催された7月7日の夕食会。2人は隣同士に座っていた。トランプ氏はロシアのプーチン大統領と1時間近く話したと報じられている

ニューヨークタイムズの記者のインタビューに対して、トランプ氏は「私は安倍首相の妻の隣に座っていた。彼は素晴らしい男だし、彼女も素晴らしい女性だが、英語を話さない。ハローも言えないぐらいだ」とした。

そして、昭恵夫人との会話のために日本語の通訳がいたが「いなければ(状況は)さらに厳しかった。しかし私は彼女との夜を楽しんだ。彼女はかわいらしく、素晴らしい夜だった」と付け加えた。

ニューヨークタイムズは、その後、このインタビューでのトランプ氏の発言が真実かどうか「ファクトチェック」を実施。その中では、東京支局のモトコ・リッチ記者による反論として、この発言が真実ではないとの判定を掲載している。

反論の証拠として挙げられているのは、昭恵夫人が3年前に行ったスピーチ。彼女はニューヨークで行われたHIVに関するシンポジウムで15分間のスピーチを英語で行っている

また、昭恵夫人は聖心女子専門学校の英語科を卒業しており、少なくとも「ハローさえ話せない」とは言えないだろう。

なぜ、トランプ氏はそんな発言をしたのか?

トランプ氏はなぜこのような発言をしたのか?その謎について、アメリカの各メディアは様々な分析を加えている。

ワシントンポストは、外交関係者やメディア関係者らへのインタビューを通じて、昭恵夫人は「歓談は難しいにしても少なくとも儀礼的な会話はできる」という複数のコメントを紹介。「本当の彼女の英語能力については誰も分からなかったが、少なくとも、彼女の英語能力の低さや失言を警戒したというよりも、政治的な意図があったのではないか」と結論づけた。

ニューヨークデイリーニューズは昭恵夫人のスピーチ動画を紹介した上で、「昭恵夫人はトランプ氏と話がしたくなかったのでは」とする作家のコメントを紹介し、見出しでもその可能性があると指摘している。

一方で、ワシントンポストの記者が、「昭恵夫人に英語で話しかけた際に、彼女は理解できなかったようだ」としたツイートを紹介し、本当に話せなかった可能性についても言及している。

また、ロシアゲート疑惑との関連で、トランプ氏がプーチン氏と会合を持つために、昭恵夫人の英語力を「だし」にしたのではと疑う向きもある。

トランプ氏は、正式な首脳会談のほかに、この夕食会を途中で退席してプーチン氏と1時間の会合を持ち、秘密裏に「第2回会合が行われた」として、批判されている。

トランプ氏は昭恵夫人が隣だったという以外にも、インタビューの中で各首脳と夫人の席順を細かく報告。メラニア夫人がプーチン大統領の隣だったので、挨拶をしたと報告している。

ロサンゼルスタイムズは、「トランプ氏は昭恵夫人が英語が話せなかったから、途中退席したと話した。彼女は英語ができるのに」との見出しでこの内容を報じている。

▼TIME誌の表紙を飾ったトランプ氏画像集▼

TIME誌の表紙を飾ったトランプ氏