不二越会長「富山生まれの人は極力採らない」発言をサイトで謝罪

富山市の大手工作機械メーカー「不二越」の会長が「富山で生まれた人は極力採らない」などと発言したことについて、会長は会社のサイトに発言は不適切だったとする謝罪のコメントを掲載した。
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富山市の機械メーカー「不二越」の本間博夫会長(71)が「富山で生まれた人は極力採らない」などと発言した問題で、本間会長は7月25日、自社のサイトに「不適切発言のお詫び」とのタイトルで謝罪のコメントを掲載した。

7月5日に行いました中間決算発表記者会見におきまして、私の発言の一部に不用意で不適切な表現があり、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。

なお、弊社の採用に関する考え方・方針につきましては、7月13日に弊社ホームページに掲載しました「当社の人材募集・採用に関して」に記載の通りであります。皆様にはご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

株式会社不二越 / ニュースリリースより 2017/07/25)

本間氏は5日の記者会見で、今後はロボット事業に力を入れ、全国や世界から広く人材を採用したいとした上で、「富山で生まれて地方の大学に行った人でも極力採らない」「(同県出身者は)閉鎖された考え方が非常に強い」との趣旨の発言をした

これについて富山労働局は、出身地が採用で考慮されることは就職差別につながり、憲法で保障された職業選択の自由が損なわれるおそれがあるとして、本間氏の発言は不適切だと指摘。地元経済界や行政関係者からも批判が続出していた。

一方、同社は、全従業員のうち富山県出身者が約8割を占めることなどから、発言は人材の多様化を目指すことを表明する狙いだったと説明していた

13日に公表した「当社の人材募集・採用に関して」では「広く全国から募集して、分け隔てなく、人物本位で採用しております」と記していた

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