秋田県の佐竹知事、大雨緊急会議の欠席理由で虚偽説明 県部長とのゴルフ旅行だった

秋田県が記録的大雨に見舞われた最中、「友人」と県外にゴルフ旅行に出かけていた佐竹敬久知事が7月26日、旅行には県の現役部長2名が同行していたと記者会見で明らかにした。
時事通信社

秋田県が記録的大雨に見舞われた最中、「友人」と県外にゴルフ旅行に出かけていた佐竹敬久知事が7月26日、旅行には県の現役部長2名が同行していたと記者会見で明らかにした。秋田魁新報などが伝えた

同行していたのは県の産業労働部長と観光文化スポーツ部長。佐竹知事は25日の会見で「県庁OBら友人と出かけた」と説明していたが、26日の会見で「ある意味、嘘をついた。(2人の部長を)かばったととらえられても仕方がない」と、虚偽の説明をしたことを認めた。

共同通信によると、佐竹知事は自らの発案で部長や県庁職員OBに参加を呼び掛け、知事・部長2人・OB4人の計7人でゴルフ旅行に出かけたという。県外に出ることは、秘書課に伝えていなかった。

県外にゴルフ旅行⇒大雨対策の緊急会議を欠席

秋田県内では22日午前から強い雨が降り始め、能代市では避難準備情報が出されていた。昼過ぎからは雨がさらに強まり、秋田市では午後3時25分に避難勧告が出された。夕方には一部地域で避難指示も出ていた。

この間、佐竹知事は何をしていたのか。産経ニュースによると、佐竹知事は22日朝、車で同行者と宮城県大崎市へゴルフに出かけ、夕方から飲酒。佐竹知事と部長2人の携帯電話には、22日から豪雨被害の状況と避難指示や勧告に関するメールが頻繁に入っていたという。

秋田県は23日午前11時から大雨対策の緊急会議を開いたが、ゴルフ旅行に出かけていた佐竹知事は交通渋滞に巻き込まれ、間に合わなかった。県庁に到着したのは会議終了後の午後1時ごろだったという。

県は当初、佐竹知事が会議を欠席した理由について「出張先から向かっている」としていたが、その後「私用」だったと訂正している

佐竹知事は大雨にも関わらずゴルフ旅行に出かけたことについて、「昨年来、ほとんど休みがなく自分の時間が欲しかった」と説明。「(帰るという)行動に移らなかったのは私のミス。軽率で深く悔いている。県民の信頼を損ない心からおわびする」と謝罪した

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