"おひとりさま"女性客は、真ん中の座席に座らなくていい インドの航空会社の挑戦

デリーを拠点とするインドの航空会社「ビスタラ」が、単独の女性客に、3列席などで真ん中の座席を割り当てないなどの新しいルールを導入した。
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インドの航空会社で、女性を「守る」新しいルールが誕生……。

ニューデリーを拠点とするインドの航空会社「ビスタラ」が、単独で搭乗する"おひとりさま"の女性客に、3列席などで真ん中の座席を割り当てないなどの新しいルールを導入した。8月1日、CNNなどが伝えた。

これは、同社が国際女性デーの3月8日に発表た「#VistraWomanFlyer」という女性乗客の保護を目指す取り組みの一環となる施策だ。

"おひとりさま"の女性乗客は、チケットの予約時に窓際の席か通路側の席が割り当てられるようにするという。また、予約時に座席の指定ができていなくても搭乗時にこのルールを適用することができる。

女性客が受けられる恩恵は、フライト時の座席だけではない。

目的地に到着した時に、荷物受取所でビスタラ航空職員の手助けを受けたり、空港認可のタクシーを手配してもらえたりするなどのサービスも含まれる。

ビスタラは、現在国内線のみで適用されているこのサービスを、将来的には国際線にも展開していきたいという。

インドでは、急速な経済発展でより多くの人々が移動しているが、その一方で、「女性の安全」については悪い印象を与えかかねないニュースが絶えない。

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インドがビジネスの拠点としての地位を強固にしていきたいのだとすれば、ビスタラ航空が実施する女性向け施策などが、道を切り開いていくことになるだろう、とCNNは分析している。

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