2016年は最も暑い年だった 世界の気温、観測史上最高を更新(調査結果)

投稿日: 更新:
WARMEST YEAR
「気候の状態(State of the Climate)」の表紙 | state of the climate in 2016
印刷

アメリカ海洋大気局(NOAA)は8月10日、世界の気候に関する年次報告書「気候の状態(State of the Climate)」を発表。2016年の世界の気温が観測史上最も高かったことを明らかにした。

統計は1800年代に取り始め、3年連続で過去最高を更新。2016年は過去137年間で最も暑い年となった。

報告書は「2016年の記録的な暑さは、長期間にわたる地球温暖化と、年初に起きた強いエルニーニョ現象が重なった影響だ」と分析した

気温以外にも、海面の高さや温室効果ガスの濃度など複数の気象指標で、観測史上最高の数値を記録した。

調査には、世界約60カ国、450人以上の研究者が携わっている。世界の気候指標や特出すべき気象現象、地上や水中などから集めたデータを報告書にまとめた。

報告書の主な内容は以下の通り

▽気温や温室効果ガスの濃度、観測史上最高

(1)温室効果ガスの濃度(二酸化炭素=CO2、メタンなど)

地球温暖化の要因とされる大気中のCO2の平均濃度が、400ppmの節目を初めて上回った。昨年と比べて3.5ppm増えており、記録を始めた過去58年間の中で、最大の増加幅となった。

(2)世界の気温、3年連続で観測史上最高

強いエルニーニョ現象の影響で、世界の陸地と海洋の気温が、3年連続で過去最高を更新した。基準としている1981〜2010年の30年平均値を、摂氏0.45〜0.56度上回った。

(3)海面の気温

海面の平均気温は、基準としている1981〜2010年の30年平均値と比べて、0.36〜0.41度上回った。

4)海面の高さ

衛星観測を始めた1993年と比べて、3.25インチ(82ミリ)高くなった。

▽北極海の氷、観測史上最も少ない標準に

北極海を覆う氷の量が、衛星観測を始めた過去37年間で、2015年に並んで最も少ない標準となった。