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「休み明けブルー」がほんとにツラい......乗り切る3つの有効な方法、臨床心理学者が教えます

楽しかった夏休みが終わって、ぐったり。なんとかならないんですか?

2017年08月24日 11時39分 JST | 更新 2017年08月24日 11時41分 JST
Oscar Wong/Getty Images

あなたは休暇からたった今家に戻ってきた。日に焼けて、すっかり幸せな気分で。しかし、メールの受信箱を開けた瞬間、または、留守中にたまった郵便物の山を見た瞬間、ひどい不安に襲われる。

このような状況に身覚えがあるのは、あなただけではない。

臨床心理学者で、ラジオ番組「ザ・ウェブ」の共同司会者、ジョッシュ・クラポウ博士によると、休暇での高揚感が落ち着きつつある時に、ある程度のストレスや混乱を体験するのは普通のことだ。

「より速い生活のペースへ戻ること、たまってしまった仕事、義務、未処理のやるべきことは、取ったばかりの休暇の恩恵を帳消しにしてしまうほどの不安、心配、そして悲しみの感情さえも生み出すことが多いのです」と、彼は述べた。

クラポウ氏は、その理由の一部は、定期的に休暇をとることに慣れていない人が多くいること、そのために、休暇をとった後に日常生活に再適応するのに効果的な戦略を立てられていないことにあるのかもしれないと指摘する。

2017年のアメリカ人の休暇状況の研究によると、54%のアメリカ人が2016年に未消化の休暇があり、43%の従業員が、休暇を取得しなかった理由を、戻ってきたときに「山のような仕事」が溜まってしまうからだと回答している。

休暇後のストレスとの苦闘に対する恐れが、休暇取得率が低下する理由になってしまうかもしれない。クラポウ氏によると、休暇からの復帰にまつわる不安は、人々にこの先休暇をとることを思いとどまらせる可能性がある。

しかし、問題はそもそも休暇をとることではなく、それに対するアプローチの仕方だ、とクラポウ氏は述べた。「うまくすれば、休暇はストレスを軽減し、心と体を活性化し、仕事に戻るための心のバッテリーを充電してくれます」と、彼は説明した。

くつろいだ旅行と日常への円滑な移行に備えるためのカギは、結局のところ準備にある。「休暇後のストレスを防ぐには、家に戻ったときにすることと同じくらい、出発前、そして休暇中に準備することが重要です」と、クラポウ氏は語った。

休暇を最大限に活用し、楽に日常生活に戻れるように、彼の3つのアドバイスを参考にしよう。

1. 出発前

旅行の数日、または1週間ほど前から、心に引っかかってストレスとなるような仕事を片付けるようにしよう。「顧客への企画書を完成させる」「たくさんのメールに返信する」あるいは、「歯医者の予約をとる」であったとしとも。

その準備に取り掛かっているときに、休暇後に成し遂げる必要のある優先度の高い仕事のリストを作ることも、クラポウ氏は勧めた。これが、休暇に向けて心を解放し、帰ってきたときに生産的になれるように準備を整えるのに役立つ。思いついたときにリストに項目を追加できるように、このリストを持ち歩くか、携帯でタブを開けっ放しにしておこう。

もう1つの重要な準備 : あなたが休暇をとることを、適切な人たちに確実に知らせておこう。「1日24時間、いつでも誰もが連絡可能な時代に生きているのですから、これは非常に重要です」と、クラポウ氏は語った。

上司と話し、同僚や顧客にメールを送って、もし仮に連絡するならいつ、どのようにしたらいいのかについての情報と合わせて、休暇をとる日付を知らせておこう。「希望を設定しておかなければ、人々はあなたに連絡をして、責任をゆだねることができるとたやすく思い込んでしまうでしょう」と、クラポウ氏は説明した。

2. 休暇中

休暇の恩恵を最大限に受けるために、仕事や家での生活のストレスから自分を切り離すようにしよう。プッシュ通知をオフにして、携帯を持たずにディナーに出かけ、新しいことに取り組んで時間を過ごそう。

もし仕事から完全に離れることができなければ、仕事の時間を決めることを検討してみよう。「(例えば、)メールをチェックし、折り返し電話をし、家に連絡するために、午前中に30分、午後に30分」、とクラポウ氏は提案した。この戦略は、仕事に休暇を支配されずに、それでいて仕事をきっちり掌握するのに役立つ。

それでもまだ、家に帰ったときにする全てのことを頭の中でしょっちゅうチェックしていることに気づいたら、優先事項リストを取り出して仕事や項目を付け足し、書き換え、取り除こう。「そうすることで、ただじっと座って心配しているのではなく、心配を別の方向に向けることができます」と、クラポウ氏は説明した。

3. 休暇後

可能なら、普段の生活に戻る必要のある1、2日前に家に戻るように計画しよう、とクラポウ氏は勧める。そうすれば、時差ボケから立ち直り、荷をほどき、洗濯をし、用事を済ませたり、愛する人と時間を過ごす余裕が生まれる。

圧倒されてしまうのを避けるために、クラポウ氏は、同僚、友人、家族に、落ち着くのに少し時間が必要かもしれない、と前もって知らせておくことも勧めた。「 "すぐに全力で取り組む"というような考え方では、すぐに燃え尽きてしまいます」と彼は説明した。「知らせることで、他の人たちに期待することができるでしょう」。

自分にとっての現実的な期待を設定することも、役に立つ。全てについてすぐに遅れを取り戻すことはできないことを理解しよう。そして、それでいいのだ。

混乱したり、圧倒されていると感じたら、信頼できるあなたのやるべきことリストを取り出そう。「この優先事項リストで、済ませる必要のある、小さくて、扱いやすい仕事に集中することができるようになります」とクラポウ氏は述べた。

そしてなによりも、一息いれることを忘れないようにしよう。クラポウ氏は、1日を通して定期的な休憩をとり、写真を見返して、旅行を思い出すことを勧めた。「(これが)感情を旅行につなぎとめ、不安を軽減するのに役立ちます」と、彼は説明した。

ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。
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