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北朝鮮ミサイル、 19年ぶり「予告なし」で日本上空を通過

これまでの対応は?

2017年08月29日 12時10分 JST | 更新 2017年08月29日 12時52分 JST
Kim Kyung Hoon / Reuters

北朝鮮の中距離弾道ミサイル1発が8月29日午前6時前に発射された。北海道・襟裳岬上空を通過した後、午前6時12分ごろに襟裳岬の東約1180キロの太平洋上に落下したと推定されている。

繰り返される北朝鮮のミサイル発射。日本の上空を通過する一大事だったが、今回は事前の予告もなく、極めて'異例'の発射だった。

過去に日本上空を通過するミサイルを発射した際、北朝鮮はどんな対応を取っていたのか。

■事前通告なしは19年ぶり

1998年9月1、2日付の朝日新聞の朝刊によると、1998年8月に発射されたミサイルは、初めて日本の上空を通過した。今回と同様に日本への予告はなく、事前通告なしで北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するのはこれに次いで、19年ぶりの2例目とみられる。

一方、東北地方の上空を通過した8年前の2009年4月の発射、沖縄・先島諸島の付近の上空を通過した12年12月の発射では、北朝鮮は国際機関に対して事前通告をしていた。人工衛星を打ち上げると伝えていたものの、発射期間や部品の落下海域などを伝えていた。

また2016年2月に発射された弾道ミサイルは、一部が沖縄県の先島諸島近くの上空を通過したとみられている。北朝鮮はこの際も、国際海事機関(IMO)に対して、打ち上げの期間や発射時間、落下予定海域などを事前に通告していた

今回の発射はどうだったのか。

北朝鮮は2017年8月に示したアメリカ・グアム沖への弾道ミサイル発射計画で、島根、広島、高知の上空通過を予告していたが、今回の発射とはルートが異なる。小野寺五典防衛相は「グアム付近への発射ではない」との見解を発表し、事前通告のない発射となった。

過去に日本上空を通過した北朝鮮のミサイル発射は、以下の通り

※落下位置は推定を含む

【事前通告なし】1998年8月 発射:テポドン 通過:東北地方の上空 落下:三陸沖の太平洋

【事前通告あり】2009年4月 通過:秋田、岩手両県上空 落下:秋田県の西約280キロの日本海など

【事前通告あり】2012年12月 発射:北西部トンチャンリ 通過:沖縄県先島諸島付近の上空 落下:朝鮮半島の約300キロの東シナ海など

【事前通告あり】2016年2月7日 発射:北西部トンチャンリ 通過:沖縄県先島諸島付近の上空 落下:日本の南約2000キロの太平洋上

【事前通告なし】2017年8月29日 発射:北西部のトンチャンリ 通過:北海道・襟裳岬付近の上空 落下:襟裳岬の東1180キロの太平洋上