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北朝鮮ミサイルが日本通過したのに円相場が急騰 一体なぜ?

専門家は「動物的な反応」と分析

2017年08月29日 11時09分 JST | 更新 2017年08月29日 16時27分 JST
Yuriko Nakao / Reuters

北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過したという情報が流れたことを受けて8月29日早朝の外国為替市場で円相場が1ドル=108円台前半に値上がりした。NHKニュースは「北朝鮮情勢に対する警戒感が高まり、比較的、安全な資産とされる円を買う動き」が出たと報じた。

ブルームバーグによると円相場は午前7時36分の時点で、主要16通貨全てに対して上昇。ドル・円相場は前日比0.7%安の1ドル=108円54銭で推移し、一時は4月18日以来の円高・ドル安水準となる108円34銭を付ける場面があったという。

■専門家の見方は?

ミサイル発射で日本列島が危機に晒されているのに、リスク回避で「日本円を買う」という動きに対してネット上では疑問に思う人が続出した。

「日本が直接危なかったってのに、なんで円を買うか?」「北朝鮮ミサイル発射でリスク回避の円買いって言うけど、リスクに晒されてるのは日本なんですが...」などの声が出た。

なぜミサイル発射で円が急騰するのか。ハフポスト日本版のブロガーで帝京大学教授(経済学博士)の宿輪純一氏は「為替の世界の動物的な反応」と解説した。

何かが起こったとき、為替の世界ではまず、動物的な反応が起こります。今回で言うと、低リスクの日本円を買うという動きです。

日本への影響を考えずに、とりあえず低リスクの日本円を買うというのが、為替の世界の人には身に染み付いているんですね。

かつては、『有事のドル買い』などという言葉があり、何か起こるとドルが買われるようなことがありましたが、9.11を経て『有事のドル売り』に変わりました。

ユーロもギリシャショックを受けて、リスクが認識されるようになった。

そんな時代を経て、現在、低リスク通貨として認識されているのは日本円。だから今回も、日本円が買われた。

東日本大震災のときにも日本円が1ドル70円代に突っ込むなど、超円高に行ったことがありました。