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フランスの“ファーストドッグ”は元・保護犬。マクロン大統領、黒い雑種犬「ネモ」を官邸に引き取る

歴代大統領に受け継がれてきたある種の伝統だ。

2017年09月04日 13時16分 JST | 更新 2017年09月04日 18時18分 JST
ネモと名付けられた新たな「相棒」とともにエリゼ宮のステップを歩くマクロン大統領。
Charles Platiau / Reuters

フランス大統領官邸が、新しい住人を迎える。

大統領府は8月28日、エマニュエル・マクロン大統領と夫人のブリジットさんが、動物愛護協会(SPA)から保護犬を引き取ったことを認めた。犬種はラブラドールとグリフォンの交配種で黒のオス犬。

犬は「ネモ」と名付けられた。2017年が「Nの年」であることにちなむが(フランスでペットを届け出る際には、毎年異なる決まった頭文字を使った名前にしなければならない)、直接の由来はマクロン大統領がとりわけ好む、ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』に登場する有名な船長だ。

官邸に集まったジャーナリストの前にちらりと姿を見せたネモは、ロイター通信の記者によって写真に収められた。

「@pixhartmannが見つけたマクロンの新しいペット犬。 ジュール・ヴェルヌの小説の登場人物にちなんでネモと名付けられた、ラブラドールの雑種」

「エリゼ宮殿に新しい住人、ネモ。今週末にマクロン夫妻が動物愛護協会から引き取った黒のオス犬」

「マクロン夫妻が今週末、動物愛護協会から1匹の犬を引き取った。黒のラブラドールとグリフォンの雑種で、ネモと名付けられた」

「大統領府はエマニュエル・マクロンが今週末、動物愛護協会からラブラドールとグリフォンの黒い雑種犬を引き取ったと認める。犬はネモと命名」

エリゼ宮殿にペット犬が迎え入れられたのはこれが初めてではない。むしろそれはフランス歴代大統領に受け継がれてきたある種の伝統で、これまでも犬種としてラブラドールが好まれることが多かった。

もっとも有名な例はフランソワ・ミッテラン元大統領が飼っていたメスのラブラドール、バルティック。1987年生まれのこのメス犬は、エリゼ宮でミッテラン元大統領が過ごした2期14年の任期を共にし、"ファーストドッグ"としての在任記録を作った。一躍フランス国民の人気者となったバルティックは、数多くのエピソードを残し、その人気ぶりから銅像が建てられるまでになった。

STR New / Reuters
ミッテラン元大統領とラブラドールのバルティック。

2014年には、フランソワ・オランド前大統領がオスのラブラドール犬をプレゼントされ、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸を果たした探査機にちなんで「フィラエ」と名付けられていた。また2009年にはニコラ・サルコジ元大統領とその夫人カーラさんもメスのラブラドールを贈られており、こちらは夫人の名前をとって「カーラ」と命名されていた。

ジャック・シラク元大統領はすでに首相のときにオスのラブラドールをプレゼントされていたが、彼がエリゼ宮のお供に連れてきたのは「スモー」と名付けられた(シラク氏は大の相撲好きで知られる)マルチーズだった。

Philippe Laurenson / Reuters
シラク元大統領とマルチーズのスモー。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。

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