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北朝鮮への制裁決議、国連安保理が全会一致で採択

中国とロシアに譲歩。実効性は?

2017年09月12日 11時33分 JST | 更新 2017年09月12日 11時42分 JST
Stephanie Keith / Reuters
北朝鮮への石油輸出に上限を設けるなどした制裁決議を採択する国連安全保障理事会(2017年9月11日)

北朝鮮が核実験をしたことを受け、国連安全保障理事会(安保理、15カ国)は9月11日、北朝鮮が輸入する石油に上限を設けるなどの新たな決議案を中国、ロシアも含む全会一致で採択した。ロイター通信などが報じた。

BBCニュースによると、草案を用意したアメリカは当初、北朝鮮への石油輸出の全面禁止や、北朝鮮の最高指導者、金正恩氏の資産凍結などの採択を目指したが、北朝鮮と関係が深く、安保理で拒否権が行使できる中国とロシアが拒否する構えを示したため、譲歩を余儀なくされた。

ロイター通信によると、主な制裁内容は、北朝鮮への原油輸出量を今の水準にとどめることや、石油精製品の輸出量を年間200万バレルまでに制限することなど。一方で、北朝鮮が繊維物を他国へ輸出することも禁ずる。繊維物は北朝鮮にとって主力輸出品の一つだ。

石油と繊維物のいずれも、北朝鮮の一番大きな貿易相手国は中国だ。石油の8割を中国から輸入しており、逆に繊維物は中国への輸出が8割を占める。制裁の実効性は中国にかかっている。