あの人のことば

伊達公子、46歳のラストゲーム 「1ポイント、1ゲームの重みを感じた」

2度にわたる選手生活を走り切り、ラケットを置いた。

2017年09月13日 11時34分 JST | 更新 2017年09月13日 11時34分 JST
朝日新聞社提供
引退セレモニーで花束を手にする伊達公子

伊達公子「これが勝負」、46歳のラストゲーム

(12日、テニス・ジャパン女子オープン 伊達0―2クルニッチ)

 奪ったポイント数はたった13。初顔合わせとなった世界ランク67位の24歳から、伊達は1ゲームも取れずに終わった。

 手術した左ひざの状態は悪くなかったという。だが、球際であと1歩が出ないから、球に力が伝わらない。右肩の古傷の影響かサーブも不安定だった。

 それでも考えていたのは、「何とかして1ゲームを取ること」だけ。負けず嫌いを自認する46歳は、後がなくなるにつれて気迫が増していった。

 うまくプレーできない悔しさをあらわにする。かと思えば、お返しとばかりに、時折、鋭いショットをお見舞いする。「久しぶりのトップレベルの試合に体がついてこなかった」と振り返ったが、その姿は、世界と渡り合った20代の頃と何ら変わらなかった。

 わずか49分でのストレート負け。ラケットを置いた伊達は「1ポイント、1ゲームの重みを感じた。これが勝負。プロテニス選手のタフさを感じた」と語った。2度にわたる選手生活を走り切り、その表情はさわやかさに満ちていた。

(朝日新聞デジタル 2017年09月12日 21時45分)
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