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フランスの上院選でかつてない行列が。なぜ?

各地の投票所にうじゃうじゃ人が集まった。

2017年09月25日 13時23分 JST | 更新 2017年09月25日 13時31分 JST
Hannah Mckay / Reuters

まるで大統領選第1回投票日の再現だ。

9月24日に実施されたフランス上院選挙で、投票所に並ぶ選挙人(フランスの上院選は間接選挙制のため有権者ではない)の長い行列が各地で見られた。上院選がこれほど多くの人々を惹きつけるとはなかなか想像しにくい。

とりわけ長い行列ができたのが、首都パリを中心としたフランス北部・イル=ド=フランス地域圏で、選挙人は1票を投じるまでに何10分(セーヌ=サン=ドニ県の県庁所在地・ボビニーでは1時間半)も待たされた。

以下のTwitter投稿が、各地の行列の様子を伝えている(すべてイル=ド=フランス地域圏の県)。

セーヌ=サン=ドニの県庁所在地では、日曜日に運転免許証は交付しないはずだが...いや、上院選があるのだ。投票義務のある選挙人でごった返している。〔セーヌ=サン=ドニ県

義務投票制で県庁所在地(クレテイユ)に渋滞が。〔ヴァル=ド=マルヌ県

今日はエソンヌでの上院選。バーナード・ベラの再選も道半ば。〔エソンヌ県〕

面白いことだ、投票が義務になると、奇妙にも1時間の行列ができる。〔オー=ド=セーヌ県

南東部・イゼール県の県庁所在地であるグルノーブルでも、多くの選挙人の姿が見られた。

グルノーブルでの2017年上院選

ではどうしてこのような状況が起こったのか。上院の定数348のうち半分の171議席を選ぶために、約7万6000人の選挙人団(そのうち95%が市町村議会議員)が召集されたものの、投票可能な場所は各県の県庁所在地にある1カ所の投票事務所だけだったからだ。

投票棄権者には罰金100ユーロ

またこれほど多くの人々が集中して投票所に詰めかけたのは、投票が義務投票制(投票義務を果たさない選挙人は100ユーロ〔約1万3000円〕の罰金を科せられる恐れがある)だったこともある。

しかも定数3以下の選挙区では、同日に第2回投票が行われることが多く、その場合選挙人は通常8時半~11時までに第1回投票を済ませなければならない。

この結果、ベルギーとの国境付近に位置する北部のノール県で5848人、南東部のイゼール県で3000人など、投票した選挙人の数は記録的な数値に達した。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。