政治

希望の党は「日本の心を守っていく保守」 小池百合子氏が設立会見で訴える

出席した国会議員の過半数は民進党出身者

2017年09月27日 11時02分 JST | 更新 2017年09月27日 13時13分 JST
Kei Yoshikawa
「希望の党」の設立会見をする小池百合子代表

東京都の小池百合子知事が代表を務める新党「希望の党」の設立会見が9月27日午前、東京都庁近くのホテルで開かれた。新党に参加する14人の国会議員が出席する中で、小池代表は「日本の心を守っていく保守の精神」で改革すると、保守政党であることを鮮明にした。

会見に出席した国会議員は、細野豪志氏ら民進党出身者が8人と過半数を占めたが、「日本のこころ」を離党した中山恭子氏のほか、自民党を離党した福田峰之・元副大臣の姿もあった。

小池代表の冒頭あいさつの抜粋は以下の通り。

■「寛容な、そして改革の精神に燃えた保守」

皆さま、おはようございます。希望の党代表、小池百合子でございます。

しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しいステージ。まさに日本をリセットするため、この希望の党を立ち上げます。

しがらみがないからリセットができる。この時期に日本をリセットしなくては国際間競争、安全保障から守り切れないのではない。そんな危機感を共有できる仲間が集まりました。今日から希望の党、スタートいたします。

希望という2文字は、小学生のお習字の際にも最も書かれる言葉であります。お正月の書き初めでも「平和」と並んで書かれる言葉であります。日本にはありとあらゆる物があふれています。でも、今、希望が足りない。私はそう思っています。

みんなが不安を抱くからこそ「これからの日本はどうなんだろう?」「老後はどうなんだろう?」「この子はどうなるんだ?」そうした不安の中で希望の党をつくり、しがらみのない政治を作り上げることによって、国民の皆さんへと希望を届けていきたい。そういう思いでいっぱいです。

改革する精神のベースにあるのは、実はこれまでの伝統や文化や日本の心を守っていく保守の精神です。寛容な、そして改革の精神に燃えた保守。新しい政党であります。

■小池知事、国政復帰の可能性は?

Kei Yoshikawa
「希望の党」の設立会見の会場。

小池氏は会見の冒頭、約7分半にわたってスピーチ。党名で使う以外に「希望」という言葉を8回用いた上で、「しがらみのない政治」「改革する保守」を強調。新党結成の理念を語った。

報道陣から「衆院選に出るという臆測もある。知事の任期を全うするという理解でよいか」と問われると、小池氏は「都知事としての役割を果たし、2020年東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて準備を都知事としてしっかり進めていきたい。あくまでも都知事として、希望の党代表として戦いに臨んでいく」と、自身の出馬は否定した。

国政復帰の可能性については、「今はこの選挙で仲間の候補者が一人でも多く当選するためにがんばりたい」と述べるにとどめた。

Kei Yoshikawa
「希望の党」の綱領。制定日は「9月26日」とあるが、「6」だけは手書きで書かれたように見える。

また、衆院選後の首相指名選挙(首班指名)について問われると、「闘いを終わった後に考える。すべて終わってから」とした上で「国政においてしっかりと考えてくれる人」と述べるに留めた。小池知事は25日夜に民放の報道番組に出演した際には「(公明党の)山口那津男さんがいいと思います」などと発言していた。

この日、小池氏は都議会定例会の一般質問のため、20分ほどで会場を後にした。そのため、小池知事への質問は2人で切り上げられた。

小池氏の退出後、報道陣からは「すでに二足のわらじの弊害が出ているのではないか」と厳しい質問も。これに対し、細野氏は「小池知事は、運動靴とヒールを両方履き分けると(話している)。しっかり履きわけてもらえると思う」と述べた。

■会見に参加した国会議員の一覧

Kei Yoshikawa
「希望の党」設立会見でガッツポーズをする参加者。前段が左から、細野豪志氏、小池百合子氏、若狭勝氏

<衆院議員>

木内孝胤(民進)、後藤祐一(民進)、鈴木義弘(民進)、長島昭久(民進)、野間健(無所属)、細野豪志(民進)、福田峰之(自民)、松原仁(民進)、横山博幸(民進)、笠浩史(民進)、若狭勝(自民)

<参院議員>

行田邦子(無所属)、中山恭子(こころ)、松沢成文(無所属)

※カッコ内は2017年内の出身政党。席次表に名前があった民進党の柿沢未途・衆院議員は、実際には会見に参加しなかった。