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「月は大気に覆われていた」NASA が驚くべき発表

火山活動で大量の水蒸気などが噴き出していたという。

2017年10月07日 10時42分 JST | 更新 2017年10月12日 14時03分 JST
朝日新聞社
大気に覆われた月面の想像図。噴き出した溶岩からガスが出ている(米航空宇宙局提供)

35億年前、月は大気に覆われていた NASA発表

 米航空宇宙局(NASA)の研究チームは5日(日本時間6日)、約35億年前の月が大気に覆われていた、とする分析を発表した。火山活動で大量の水蒸気などが噴き出し、約7千万年にわたり表面を覆ったとみられる。その後ガスの発生が収まり、現在のような表面になったという。

 専門誌に論文が掲載された。研究チームは、マグマが固まってできた月面の黒っぽい「海」と呼ばれる領域について、アポロ計画で採取した試料データや、月探査機「ルナ・リコネサンス・オービター」の最新の観測結果などから、噴出したガスの組成や量などを推計。火山活動が最も盛んだった約35億年前には、一酸化炭素や水蒸気などからなる大気が、最大100キロの厚さで表面を覆っていたと結論づけた。大気は現在の地球の約100分の1だが、現在の火星より濃かったという。

 月面の火山活動で噴出した水蒸気の総量は、琵琶湖の10倍近くに達した可能性がある。多くは宇宙空間に失われたが、一部は太陽光が届かない極地などに残っているとみられ、将来の有人探査で資源として活用が期待されている。

 月は約45億年前、誕生直後の地球に別の天体が衝突してできたとする説が有力とされている。(小林哲)

(朝日新聞デジタル 2017年10月07日 07時24分)
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