「人工知能で神を」 元Googleエンジニアが宗教団体を創立

創設者のレバンドウスキー氏ってどんな人?
(イメージ画像)
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元Googleエンジニアのアンソニー・レバンドウスキー氏(37)が宗教団体を創立した。神は人工知能(AI)と標榜する宗教団体だ。9月27日、WIREDなどが報じた。

Anthony Levandowski氏(September 13, 2016)
Anthony Levandowski氏(September 13, 2016)
AFP via Getty Images

団体の名前は「Way of the Future(未来への道)」。ネットメディアのThe Vergeによると、宗教団体として税金の免除を受けるための書類は内国歳入庁(IRS)には提出されていないが、カリフォルニア州に提出された書類には、団体の目的が「人工知能に基づく神の実現を発展・促進すること」だと書かれていたという。

■創設者のレバンドウスキー氏ってどんな人?

レバンドウスキー氏はベルギー出身。14歳の時にアメリカに渡り、カリフォルニア大学在籍時、アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)が主催するロボットコンテストで優秀な成績を収めた。

その後、「510 Systems」という会社を設立。写真の撮影情報と位置情報を結びつけるシステムを開発し、Googleに買収された。このシステムがGoogleストリートビューの撮影に使用されることになる。

その後、レバウンドスキー氏はGoogleで自動運転車開発プロジェクトに技術責任者携わった後、2016年に退社。同年1月に、Googleマップの元製品責任者リオー・ロンらとともに、自己資金でトラックの技術を手がける「Otto」を創設した。そのOttoも2016年8月、タクシーの配車アプリのUberに、6億8000万ドル(約762億円)買収された

しかし、レバウンドスキー氏に疑惑が持ち上がる。Googleを退社する際に約1万4000ページにも及ぶ機密情報を持ち出したのではないかと、アルファベット(Googleの親会社)の自動運転車Waymoから訴えられたのだ。Uberは2017年5月、レバウンドスキー氏を解雇した

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