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豚のミルクどんな味? 帯広畜産大院生の研究が学会で表彰

「ウシ科動物と比べうま味コクが突出」

2017年10月13日 17時31分 JST | 更新 2017年10月13日 17時49分 JST
Edgard Garrido / Reuters
ミルクを飲む子豚

帯広畜産大(北海道帯広市)は同大修士課程1年の林田空さん(23)が、9月に富山市で開かれた日本哺乳類学会で、学生口頭発表優秀賞を受賞したと発表した。

受賞した研究のテーマは「哺乳類の家畜化に関する研究:ブタミルクの泌乳生理と風味分析」。あれだけ飼われていながら、世界で豚のミルクが使われてこなかったのはなぜなのか、牛、羊、山羊のウシ科の動物と比べながら風味と乳の出具合を調べた。

ウシ科の動物は、乳槽と呼ばれる乳を貯めておくタンクが発達している。このため、一度にたくさんの乳を搾ることができる。一方、乳槽が発達していない豚は、1度に出るミルクの量がウシ科と比べて極めて少ない。その代わりに、授乳回数は1日20数回に上る。

地元紙・十勝毎日新聞によると、林田さんは自然な状態で乳を搾るため、帯広市内の豚舎に朝から夕方まで張り付き、子豚がミルクを吸った後に乳を搾ったという。味覚センサーで調べると、ウシ科動物と比べ「うま味コク」が突出し、「渋味刺激」「塩味」などが極めて低かったという。

同紙の取材に、林田さんは「こってりした感じで、若干の甘さはあるが、雑味が強い。なじみのない味が敬遠されてきた理由では」と感想を述べている。