WORLD

パリ市の「ノーカーデー」 大気汚染を減らすのにどれくらい効果があったの?

真っ二つに分かれたパリっ子の反応

2017年10月16日 13時57分 JST | 更新 2017年10月16日 15時32分 JST
@ Didier Marti via Getty Images

「ノーカーデー」成功か?

フランス・パリで、2017年で3度目となる「ノーカーデー」が10月1日(日)に催された(午前11時~午後6時のあいだ、市内の車の進入・走行を禁止する日。公共交通機関や救急車などの緊急車両は対象外)。

パリ市が昨日「ノーカーデー」を初めて市内全域を対象に試みた。

パリ、車がないほうがずっと素敵に見えるね!

パリ市によると、進入禁止区域が市全域に拡大された今回の実践は、大気汚染と騒音の軽減の点でかなりの効果があったという。

午前11時~午後12時のあいだで、その前週の日曜日の同じ時間と比べて、市内の交通量が52%下がった。また2016年10月2日(日)の同時刻と比べると、56%以上の減少が確認された。この交通量の低下は10月1日の午後いっぱい続いた。

今回の「ノーカーデー」対象区域外だったものの、ブルヴァール・ペリフェリック(パリ市を囲む環状高速道路)でもマイナス32%と、交通量の大幅な減少が見られた。

午後1時には二酸化窒素のレベルが25%軽減

パリ市はまた、首都圏の大気汚染レベルを観測する機関「エールパリフ」の観測データを公表している。

「エールパリフ」が「主要幹線道路での二酸化窒素レベルのますますの減少」を確認しました。
午後1時、高速道路A6号線とブルヴァール・ペリフェリックのジャンクションで二酸化窒素が25%低下しました。(パリ市のアンヌ・イダルゴ市長)

パリ首都圏の大気汚染レベルは本日弱まると予想され(指数100中30)、明日も同様の見込み(指数100中33)。(エールパリフ)

シャンゼリゼ通りで騒音がマイナス54%

騒音に関しては、観測機関「ブリュイパリフ」が市内に11の観測所を設置し、前週の日曜日と比較した観測データをリアルタイムにオンラインで公表した。

全体平均で、音響エネルギーはある通常の日曜日と比べて20%低下した(マイナス1デシベル)。またいくつかの観測所ではより大幅な減少が見られた。

7区のアナトール・フランス河岸で32%の減少(マイナス1.6デシベル)、4区のパリ市庁舎河岸とセレスタン河岸で38%の減少(マイナス1.9デシベル)、そして8区のシャンゼリゼ通りではもっとも大きい54%の騒音減少(マイナス2.7デシベル)が確認された。

騒音レベルに関する観測所ごとの最終結果(ブリュイパリフ)

「大気汚染と騒音に関するこの特筆すべき減少は、満足のいくものです」とパリ市のクリストフ・ナドヴスキ副市長はコメントした。

「この結果はしかしながら、ディーゼル車とガソリン車が日ごとに私たちの健康に甚大な影響を与えているということ、私たち全員が市内でなるべくそれらの車を使わないようにすることが、欠かせないということを思い出せてくれます」

ナドヴスキ副市長はまたこうも指摘した。「大きな事故というのは何一つ確認されていませんし、ぐずついた天気にもかかわらず、何10万もの人々がこのイベントを利用して、パリをいつもとは違う角度で見るのを楽しみました」

真っ二つに分かれたパリっ子の反応

肝心のパリっ子の反応はどうかといえば、二つに分かれている。普段より騒音と大気汚染の少ない街を歩き、深呼吸するのを楽しんだ人もいれば、交通の不自由さに不満を漏らす人もいた。

「ノーカーデー」の結果。高速道路A1号線のトンネルで数キロの渋滞が何時間も続く。

警察国家だろうか?いやパリの「ノーカーデー」だ... 首都圏にピョンヤンのような空気が漂っている。

(すべての路線で「Trafic perturbé=ダイヤに乱れ」の表示が)「車のない日」の次は「電車のない日」だ!首都圏ではじまるもう1つのすばらしい1日。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。