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女優のセクハラ被害、タランティーノ監督も見て見ぬふりをしていた 「もっと行動できることがあった」と後悔

ハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑。長年黙認していた。

2017年10月21日 15時18分 JST | 更新 2017年10月21日 16時03分 JST
Robert Pratta / Reuters
タランティーノ監督

大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏が長年に渡って女優らにセクハラや性暴力をしていたことが明るみに出た問題は、世界を揺るがす騒動になっている。

この問題で人気監督のクウェンティン・タランティーノ氏は10月20日、ニューヨークタイムズのインタビューに対して、長年、ワインスタイン氏の行為を知っていながら黙認していたことを告白。「私が知っていたことに対して、もっと行動できることがあった」と後悔する心境を語った。

タランティーノ監督とワインスタイン氏の関係は、1992年に公開されたデビュー作「レザボア・ドッグズ」以来の親密なもので、その後も多数の作品がワインスタイン氏の会社から配給された。今回のセクハラ問題では問題では、ハーベイ氏の「子飼い」とされるタランティーノ氏にも疑惑の目が向けられてた。

ワインスタイン氏によるセクハラ疑惑について、過去に交際していた女優ミラ・ソルヴィノやその他の女優から被害を打ち明けられていたという。

タランティーノ氏は「私が知っていたことに対して、もっと行動できることがあった。知っていたのは、ただのうわさやゴシップ以上のこと。人から聞いた話ではなく、彼がそういったことを2、3度繰り返していたことを知っていました」と告白。

さらに、行動を起こさなかった理由について「事件を軽んじていた。女性たちの話を真剣に受け止めていなかった。今更私が何を言っても、馬鹿げた言い訳にしかとられないだろうけれど」とも答えている。

タランティーノ氏は監督デビューから2作目となる「パルプ・フィクション」でカンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)を受賞している有名監督。

ワインスタイン氏は弟のボブ・ワインスタイン氏とともに、1979年に映画会社「ミラマックス」を設立し、その後2005年に映画制作会社「ワインスタイン・カンパニー」を立ち上げるなど、映画界で大きな力を持った人物だ

10月5日にニューヨークタイムズが、ワインスタイン氏が過去30年にわたって女優やモデル、アシスタントらに性的嫌がらせをしてきたと報じたことで問題が明るみに出た。被害者の中には、グウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーといった大物女優もいた。

この報道などを受けて、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が10月14日、ワインスタイン氏を同団体から追放すると発表。自身の会社「ワインスタイン・カンパニー」からも解雇された。


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