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副首相が二重国籍で当選無効に オーストラリアの与党が過半数割れ

わずか1議席差で過半数を保っていた与党だったが…

2017年10月27日 19時34分 JST | 更新 2017年10月27日 20時16分 JST
Fairfax/HuffPost AU

オーストラリアの高等裁判所は10月27日、二重国籍のまま当選したバーナビー・ジョイス副首相ら議員5人について、選挙での当選が無効だとする判決を下した。これにより、ジョイス氏らは議員資格を失い、与党は過半数割れする。ハフポスト・オーストラリア版などが報じた。

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バーナビー・ジョイス副首相(October 25, 2017)

ジョイス氏は2016年の選挙の際、ニュージーランドとオーストラリアの2つの国籍を保持していた。ジョイス氏自身はオーストラリア生まれだが、父親のニュージランド国籍も自動的に保有していたためだ。

オーストラリアの憲法は、連邦議員の二重国籍を禁止している。ジョイス氏は自身が二重国籍保有していた経緯を知らなかったと主張しニュージーランド国籍を放棄したが、最高裁は「外国勢力の臣民または国民」だとして、連邦議員として不適格と判断した

オーストラリアでは7人の議員について、二重国籍が問題になっていた。ジョイス氏以外はいずれも上院に所属しており、今回資格なしと判断された5人のうち3人は、野党に所属している。

これまで与党は、下院でわずか1議席差で過半数を保っていたが、ジョイス氏の当選無効で過半数を失った。ターンブル政権は上院でも過半数を持たないため、非常に不安定な状況だが、12月に行われる補欠選挙でジョイス氏が再選する可能性もある。