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煮立ったキャラメルのタンクに女性従業員が転落死 ロシアの製菓工場

工業側が従業員に口止めか

2017年10月31日 18時06分 JST | 更新 2017年10月31日 19時45分 JST
Kazuhiro Sekine
スラビャンカのホームページ

ロシア南西部の都市スターリー・アスコールにある製菓工場で10月20日、キャラメルが煮立ったタンクの中に女性従業員(36)が転落、やけどで死亡する事故があった。ロシア国営のタス通信などが伝えた。

事故が起きたのは製菓会社「スラビャンカ」。1932年創業の老舗で、チョコレート菓子などを製造している。

Kazuhiro Sekine
スラビャンカの製品の一例=同社ホームページより

ロシア紙「コムサモリスカヤ・プラウダ」の電子版によると、死亡したのは地元に住んでいたナターリア・ネメッツさん。

当時、工場では7人の同僚らが一緒に働いており、タンクからネメッツさんの脚が出ているのを見つけて転落に気づいたという。

タンクは防護柵で囲まれているが、ネメッツさんがどのようにして越えたかは不明で、同僚らもネメッツさんの叫び声や異音などは聞かなかったという。

一方、タス通信によると、地元の捜査当局は刑事事件として同社を立件する方針を固めた。従業員の安全管理を怠った疑いがあるといい、関係資料を押収した。

事故はロシア版フェイスブックの「フ・カンタクチェ」で拡散した。20日午後7時すぎ、「スターリー・アスコール公式」というページに次のような匿名の書き込みがあった。

またスラビャンカの工場で死亡事故が起きた。今年に入って3回目。今度は女性が生きたまま煮られてしまった。ぞっとする。口止めされている。仕事を失うことになるから何も言えない。いつまでも秘密にしておけるのかわからない。夜には町中が知ることになるだろう。

これが「一報」となって、地元メディアや捜査当局が事態を把握したとみられる。ネメッツさんには夫と未成年の息子がいるという。