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筧千佐子被告に死刑判決 青酸化合物を使った連続不審死

高齢男性と結婚・交際、死別を繰り返した事件として注目されていました

2017年11月07日 12時31分 JST | 更新 2017年11月07日 12時34分 JST
朝日新聞社提供

筧被告に死刑判決 青酸不審死、京都地裁

 京都、大阪、兵庫で起きた青酸連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)=京都府向日市=の裁判員裁判の判決公判が7日、京都地裁で始まった。中川綾子裁判長は起訴された4事件についていずれも有罪と認定し、検察側の求刑通り、死刑を言い渡した。

 資力ある高齢男性との結婚・交際と死別を繰り返した被告の生活が事件で注目されたが、裁判では被告と男性たちの死を結びつける直接証拠が乏しく、弁護側は無罪を主張していた。

 被告は、夫や交際相手の男性に対する殺人3件と強盗殺人未遂1件の罪で起訴された。判決によると、2007年12月~13年12月、遺産目的や預かった金の返済を免れるため、夫の勇夫さん(当時75)や、交際相手の本田正徳さん(同71)、末広利明さん(同79)、日置稔さん(同75)に青酸化合物を飲ませて殺害、または殺害しようとした。

 被告は公判で「私が殺(あや)めた」と罪を認めたものの、質問者が代わると「殺したイメージがわかない」などと発言は二転三転した。弁護側は、被告が青酸を持っていた証拠はなく、死亡した4人のうち2人の体内からは青酸が確認されていないとして「被告は犯人ではない」と主張。被告は認知症が進み、責任能力も訴訟能力もないとして無罪を訴えていた。

 一方、検察側は被告が処分したプランターから青酸が入った袋が見つかったことを挙げ「被告は青酸と接点があった」と指摘。事件はいずれも被告と被害者が一緒にいた直後に起き、死亡後すぐに解錠業者に被害者の金庫を開けさせるなど遺産取得に動いたことを根拠に「遺産目当てで毒殺したことは明らか」と主張。「まれにみる凶悪重大事件」として死刑を求めた。

 公判はこの日で38回目。6月26日の初公判から135日を費やし、裁判員制度が始まってから2番目に長い裁判となった。(安倍龍太郎)

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 筧千佐子被告の裁判員裁判の判決公判の傍聴券を求める人たちで、京都地裁には7日朝から長い列ができた。一般傍聴席51席に対し、受け付けが締め切られる7日午前9時半までに、566人が集まった。

 京都市の主婦中村孝子さん(57)は「被告が見せる表情の細かな変化を見たい」と話した。

(朝日新聞デジタル 2017年11月07日 11時53分)
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