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性被害者を貶める声を皮肉った? 「強盗されたのは、お前の自業自得」理不尽なコントに大反響

「申し訳ないけど、あなたにも責任の一端があることをご理解下さい」

2017年11月07日 19時09分 JST | 更新 2017年11月08日 13時14分 JST
AOL
BBC ComedyのFacebookアカウントの動画から

イギリスの「BBC」のコメディ番組「トレイシー・ウルマンショー」で、ブラックな寸劇が、大きな話題を呼んだ。

取調室のような部屋で、強盗の被害に遭った男性が女性の取調官に被害状況を訴えている。

被害者)「短髪で黒髪の男が僕ののど元にナイフを突きつけて、僕の携帯電話と時計を要求されたんです」

取調官)「で、強盗に遭ったとき、あなたは、今身につけているような服を着ていたんですか?」

被害者)「そうですけど?」

取調官)「あなた、自分が裕福だってすごく誘っているかのような身なりをしている」

被害者)「そんなことない」

取調官)「少しは誘っているでしょう。お金持ちですってわざわざ広告をうっているようなものです」

ここで部屋に入ってきたカウンセラーが男性に尋ねる。

カウンセラー)「被害に遭ったとき、お酒飲んでました?」


取調官は「お酒を飲んでいると襲われやすくなるから」と畳みかけるようにいい、被害に遭った男性の身なりや振る舞いを非難するかのように、こう言い放つ。

取調官)「お酒飲んで、高価なスーツを着て、携帯を持って。で、土壇場で強盗に遭いたくないだなんて言い張ってる」

カウンセラーも「叫び声もあげなかったの?」と非難するかのように言う。

男性)「ナイフを突きつけてきたんですよ。怖かったんです」

取調官は耳を貸さない。

取調官)「申し訳ないけど、あなたにも責任の一端はあることをご理解下さい」

ここで、男性職員が部屋に入ってきた。
「ここ数カ月、嫌がらせのメールを受けているという男性から、被害の相談が寄せられているが」と報告を受けた取調官は、こう指示する。

取調官)「どんな書体(フォント)を使っていたか聞いておいて。そそるようなフォントだとしたら、自分のせいでそういう事態をもたらしたかもしれないから」



この寸劇がFacebook のアカウント「BBC Comedy」にアップされると、これまでに3577万回再生されるなど、大きな反響を呼んだ。

「性暴力の被害女性に向けられる批判を痛烈に皮肉ったもの」と受け止めた視聴者から、多くの意見がコメント欄に寄せられた。

深刻な性暴力を受けた女性たちはしばしば、「酒を飲んでいたからでは」「相手をその気にさせるような身なりをしていたからでは」と批判される。

性暴力の被害者に対してもっともらしく言われるこうした「指摘」を、ひとたび別の犯罪の被害者に当てはめると、いかにも、な指摘がものすごく的外れな指摘に聞こえるーー。

その「落差」をついた寸劇が、Facebookで公表されると、多くの投稿が寄せられた。その一つ、「いいね!」などの反応が約2万も集まったコメントはこう指摘する。

「このコントがナンセンスとか言っている人たち、マジでそう思ってる?(中略)もし女の子がセクシーな格好をしていても、それは言い寄っていい、という合図じゃない。裸だったとしても、意味ありげにキュウリを持っていたとしても、それでも肉体的ななにかをしようと誘っている訳でもない。(中略) 難しいことじゃない。セックスしていいという唯一のメッセージは、彼女が口を開いてあなただけに特別なことを言うときだけなの」

11月、日本語字幕をつけたコントの動画がツイッターで紹介されると5万リツイートされた。