「寒い日に犬を家の外につないでおくのは禁止」ペンシルバニアの新法律がペットに優しい

きっかけは、ボロボロの状態で発見された子犬だった。
(イメージ画像)
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「寒い日にペットを屋外につないでおくと、法律で罰せられます」

アメリカのペンシルバニアで、動物愛護団体がそう呼びかけている。2017年8月に施行された法律が、冬場に適応されるのは今回初めてとなるためだ。現地メディアのWHTMなどが報じた。

法律は、気温が摂氏32度以上、または、0度以下になったときに、ペットを30分以上、外につないで放置することを禁止するという内容。違反すると最大750ドル(約8万円)以下の罰金か、90日以内の懲役となる。違反が3回目となると、最大1万5000ドル(約167万円)の罰金か7年以内の懲役が科される。

雪の中の犬(イメージ画像)
雪の中の犬(イメージ画像)
AC

法律は、ブリーダーに放置された子犬・リブレが2016年、衰弱して見つかったことがきっかけでつくられた。発見されたときのリブレは、体じゅうに脱毛やかさぶたが見られる状態だったが、動物愛護団体の懸命なサポートで回復。その心あたたまるストーリーが、全米で大きな話題となった。

発見されたときの、リブレの様子はこちら(衝撃的な内容が含まれます)。

このことから、この法律は「リブレ法」と呼ばれるようになった。なお、リブレ法には気温だけでなく、次のような決まりもある。

  • 24時間のうち9時間以上、繋いではならない
  • ペットをつなぐ鎖・ロープは犬の体長の3倍もしくは10フィート(約3メートル)以上とする
  • 日陰と水を与えなければならない
  • 体に傷がないようにしなくてはならない

犬は寒さに強いと思われがちだが、寒さに弱い犬もいる。産経ニュースによると、犬も年をとると甲状腺から分泌されるホルモンが不足してしまう「甲状腺機能低下症」になり、寒さに急に弱くなることがあるという。

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