NEWS

わさお「お母さん」亡くし…「普段はあまりほえないのに。そわそわ」

わさおは、店の前の道路をじっと見つめ、車や人が近づくと何度もほえていた。

2017年12月02日 10時34分 JST | 更新 2017年12月02日 10時34分 JST
Asahi
訪れた客がわさお(手前)に「さみしくなるな」と声をかけていた。奥は娘のちょめ=鰺ケ沢町

わさお「お母さん」亡くし...ほえないのにほえ、そわそわ

 「ブサかわ犬」(不細工でかわいい犬)として人気の秋田犬「わさお」の飼い主として知られる菊谷節子(きくやせつこ)さんが11月30日、亡くなった。73歳だった。青森県鰺ケ沢町の海辺にある店には1日、ファンが訪れ、「わさおのお母さん」との別れを惜しんでいた。

 鰺ケ沢町南浮田町の海岸沿いにある菊谷さんのイカ焼き店は、1日も通常通り午前8時に開店した。菊谷さんは今年に入って入退院を繰り返していたが、「私に何かあっても、店は休むな」と言い残していたという。店のそばの犬小屋にいたわさおは、店の前の道路をじっと見つめ、車や人が近づくと何度もほえていた。店の従業員は「普段はあまりほえないのに。そわそわしているようだ」と話した。

 店には、弔問に訪れたり、わさおの様子を見に来たりする客もいた。仙台市から仕事で訪れていた会社員男性(52)は、これまでも出張のたびにわさおのもとを訪れ、菊谷さんとも面識があったという。「菊谷さんとわさおは、飼い主と犬を超えた関係に見えた。まだ若いのに残念」と話した。弘前市の棟方あき子さん(68)は、弘前市内の病院でよく菊谷さんと会っていたという。「『わさおのお母さん』と声をかけると、ニコニコ話してくれた」と振り返った。

 わさおは今後も店に立ち続ける予定で、菊谷さんの家族や店の従業員が世話をしていくという。(山本知佳)

(朝日新聞デジタル 2017年12月01日 21時29分)
関連ニュース

(朝日新聞社提供)