愛犬の写真、亡き父の様子…。よみがえった思い出に涙する人も。あなたのガラケー、auが復活させます

かけがえのない瞬間に、再会できる。

2017年12月05日 12時21分 JST | 更新 2017年12月06日 00時52分 JST

使えなくなった古ぼけたガラケーに電源が入った瞬間、記憶の空白が一瞬にして埋められる――。

KDDIは12月1日から3日にかけて、電源が入らなくなった携帯電話を復活させるイベント「おもいでケータイ再起動」を仙台の直営店「au SENDAI」で実施した。

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何年も電源を入れていなかった携帯を再起動し、端末に保存していた写真やメールを再び見られるようにする。KDDIの有志によって企画された、無料サービスのイベントだ。

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撮影していたことすら覚えていなかった写真が蘇ったり、見たくても見られなかったメールを見られたり...会場では、愛用していた携帯に再び命が吹き込まれた瞬間、喜びの声が上がり、思わず涙する人たちの姿が見られた。

2002年ごろ使っていた携帯を持ってきた遠藤正美さんは、その年の9月に父を亡くした。当時入院していた父の様子を伝えるメールが復活し、涙をこぼした。

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「入院していた父の様子を伝えるメールです。当時は笑っていたけど、自分にとっては父の思い出が蘇る大切なメール。見られるようになってよかったです」

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2005年ごろ、中学生時代に使っていてプリクラをたくさん貼り付けた携帯を持参した島礼奈さんは、30分以上の試行錯誤の末、ようやく電源が入り、懐かしい写真を目の当たりにして笑顔を浮かべた。

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「当時飼っていた犬のマロンの写真が入っていました。昔の写真をどうやって取り出していいかわからなかったから、もう一度見られる機会をもらえて、とてもうれしい」

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お子さんを連れて来場した牧田雅至さんは、2011年ごろに使っていた携帯を復活させた。東日本大震災当日の夜、家族から送られてきた安否を気遣うメールを見て、当時の記憶がリアルに蘇ってきたという。

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「当時何をやっていたのか、どんなことを考えていたのかが、まざまざと蘇ってきました。震災の教訓を記憶にとどめておくために、大切に保存しておきます」

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広報部メディア開発グループの西原由哲さんは、イベントを企画した目的を、「電源が蘇った瞬間の感動をお客様に感じてほしい」という思いからだったと語る。

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「この企画は、元々はKDDIのIT×カルチャーマガジン『TIME&SPACE』の中で、携帯電話の歴史を振り返る『auケータイ図鑑』という企画を立ち上げたことがきっかけでした。撮影で古い携帯の電源を入れると、起動音や保存していた画像や動画などが、とても懐かしく感じられたんです。

各スタッフが持っていた携帯にも、昔のなつかしい写真が残されていて、作業している時はとてもエモーショナルな時間が流れていきました。

この感動を、お客様向けにも提供できないか、と思いました。お客様が持っている古い携帯の電源を再び入れて、その携帯を使っていた頃の思い出を蘇らせてもらおうと、この企画を立ち上げたんです」

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今回のイベントでは、auだけではなく、他社の携帯端末も受け付けている。会場では、操作に戸惑ったり、再起動させるための部品が合わずにスタッフが苦労したりする場面も見られたが、工夫をこらして電源を入れられた瞬間、お客だけでなくスタッフからも「おおーっ!」と歓喜の声が上がった。

「auの携帯であろうがなかろうが、お越しになられるすべてのお客様に、古い携帯が蘇る瞬間の感激を体験してもらいたかったからです。こういう機会を通じて、KDDIやauをもっと身近に感じていただければうれしいです」(西原さん)

無料サービスイベントのため、少ないスタッフでやりくりしている。8月の名古屋、そして今回の仙台に続き、今後も全国のau直営店で実施していく予定だという。

西原さんは、このイベントにかける思いを、こう語ってくれた。

「今まであきらめていたことができるようになる、そんなお客様の体験価値をもっともっとご提供していきたいです」

「電源が入る瞬間、そして中の写真や動画をご覧になる瞬間、お客様の表情がパッと変わるんです。同時に私たちも笑顔がこぼれます。そうした感情が湧き上がる瞬間、かけがえのない瞬間を、今後もいろいろな機会でご提供していければと思います」

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