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中国SNSで「低ランク人口」が禁句に 言論規制か?

「危険な住宅を一掃する」との理由で住民を家から追い出している問題で、当局が言論規制を強めている。

2017年12月03日 16時58分 JST | 更新 2017年12月03日 16時58分 JST

中国でSNSの言論規制? 「低ランク人口」が禁句に

 中国・北京で19人が死亡した先月18日の火災をきっかけに、当局が「危険な住宅を一掃する」との理由で住民を家から追い出している問題で、当局が言論規制を強めている。主な対象になった出稼ぎ労働者をやゆする「低ランク(低端)人口」という言葉がSNS上で使えなくなった。

 北京郊外には、勝手に改造して通路が狭くなっている危険な住宅が少なくない。家賃が安いことから出稼ぎ労働者が集まっている。多くの市民が使うSNSの微信(ウィーチャット)上では、安全のためとはいえ、寒い冬にいきなり家から追い出す当局のやり方に批判が噴出。北京の人口抑制策に沿って、学歴や知識を持たない「低ランク人口」を狙い撃ちしているとの声が上がった。

 当局側は「低ランク人口を追い出すとは言っていない」と否定したが、その後も「低ランク人口」を減らすとした過去の政府文書などが次々に投稿され、「私も低ランク人口だ」などと連帯をアピールする声も登場。ところが、先月末ごろから「低ランク人口」という言葉がコメントできなくなった。政府批判を抑えるためとみられる。

 習近平(シーチンピン)国家主席が新年のあいさつで「最も気がかりなのは生活が困難な人々だ」と語っていたこともあり、ネット上では弱者を守ろうとしない政府への批判が高まっている。(北京=延与光貞)

(朝日新聞デジタル 2017年12月03日 12時55分)
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