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名古屋城の石垣調査が中断 有識者会議が内輪モメ「安全性を考えてない」

天守閣部会と石垣部会が対立しています。

2017年12月04日 17時16分 JST | 更新 2017年12月04日 17時16分 JST

名古屋城の石垣調査、中断 発言巡り有識者会議が紛糾

時事通信社

 名古屋市は4日の市議会経済水道委員会で、名古屋城天守台石垣の発掘調査を中断していると明らかにした。有識者会議が紛糾し、発掘調査の助言を得られないのが理由。木造新天守の「2022年末の完成」という工期が遅れる可能性があり、来年1月には調査を再開したいという。

 天守台石垣は経年劣化や戦災で傷み、修復に向けた現状把握が課題になっている。市は20年6月に予定している木造新天守着工に先立ち、天守台の安定性を評価する考えで、天守木造化の特別会計に石垣の調査費を計上。10月から天守台周辺の空堀の一部を試掘し、10カ所で深さ10~30メートルのボーリングを始めた。今年度内に終える予定だ。

 しかし、10月の有識者会議で、天守閣部会の座長が「(石垣部会は)安全性を考えていない」と発言。石垣部会が撤回を要請して紛糾した。市は石垣部会の助言を得られず、11月に発掘調査を中断した。経済水道委で「(工期に)影響が出る可能性がある」と答えた。

 また、市は同委で、来年5月7日をめどに現天守への入場禁止を始める方針も示した。天守台石垣の現状把握のため、石を取り外すなどの詳細調査をするため。今年11月の予定だったが調査開始がずれ込み、9月に延期を発表していた。(諸星晃一)

(朝日新聞デジタル 2017年12月04日 13時32分)
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