これからの経済

世界初の「浮かぶ風力発電所」が誕生 日本での事業展開を目指す

鎖を海底につないで風車を浮かべる。水深800メートルまで対応可能

2017年12月05日 10時52分 JST | 更新 2017年12月05日 10時52分 JST
朝日新聞社
英スコットランド沖で稼働を始めた浮体式の洋上風力発電所=下司佳代子撮影

世界初「浮かぶ」風力発電所が稼働 英スコットランド沖

 ノルウェーのエネルギー企業スタットオイルが、英スコットランド沖に建設した世界初の浮体式の商用洋上風力発電所の運転を始めている。浮体式は浅瀬の少ない海域に適しており、同社は日本での事業展開を目指し、年内にも日本国内に事務所を開設する方針だ。

 スコットランド北部アバディーンの沖合約25キロの浮体式洋上風力発電所「ハイウィンド・スコットランド」には、羽根を含めた海面からの高さ175メートル、水面下78メートルの風車5基が並ぶ。発電容量は計3万キロワットで、2万世帯の電力をまかなえるという。

 浮体式は鎖を海底につないで風車を浮かべる。海底に直接固定する着床式は水深約50メートルまでの海に向くが、浮体式は水深800メートルまで対応できるという。海上では陸上より安定した風力が得られ、景観や騒音の影響も抑えられる。浮体式は、欧州に比べて着床式に向く浅瀬が少ない日本でも活用が見込まれ、日本国内でも実証実験が進む。

(朝日新聞デジタル 2017年12月05日 00時20分)
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