あの人のことば

こんなに小さくても、声をあげる。 手のひらサイズの「極小新聞」が号外配布される。

企画に込めた思いを聞いた。

2017年12月08日 14時35分 JST | 更新 2017年12月09日 13時51分 JST
中日新聞社

スマホよりも小さな、手のひらサイズの「極小新聞」。

めくってみると、障害者やLGBT、シングルマザーなど「マイノリティ」と呼ばれる社会的少数者の声が並ぶ。

サイズが小さいこと以外は、普通の新聞と同じようなレイアウトで、4コマ漫画も、広告も入っており、手に取ると少し不思議な感覚に陥る。

HuffPost Japan

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12月10日の「世界人権デー」に合わせて、東京新聞が約5000部を発行したもの。渋谷の街で号外として配布される予定だ。また、希望者から抽選で1000名に郵送するという。

「Silencened Newspaper」と名付けられたこの新聞。約89mm×約 63mmの小さなサイズは、マイノリティの象徴だ。

株式会社中日新聞社

通常の新聞と比較して見ると、その小ささは一目瞭然。

「世の中には知っていると思っていても、まだまだ埋もれたり、沈黙させられたりしている声があると思います。その状況を視覚化し、人権について考えるきっかけになればと願いました」。

世界人権デーに合わせた実施した本企画ついて、担当者はハフポスト日本版にそう語った。

見開き8面の新聞には、歌手でタレントのミッツ・マングローブさんや、女性から男性に性転換した3人組アイドルのSECRET GUYZ(シークレットガイ ズ)をはじめ、ダウン症候群の若者や視覚障害者、高齢者、シングルマザー、貧困家庭の子どもを支える「子ども食堂」の理事長など、8 組の"マイノリティ"と呼ばれる人々の声が掲載された。

約5000部のリアルな極小新聞に加え、特設サイトでも紙面を見ることができる。

紙面でミッツ・マングローブさんは、「LGBTという言葉自体に違和感がある」と指摘し、あれもこれも名前をつけてカテゴライズしてしまう風潮に疑問を投げかけた。

もしかすると、マイノリティの声を可視化し、お互いの違いを認め合った先には、"マイノリティ"という言葉自体が消滅する時代がくるのかもしれない。