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結核になったゾウの「ふくちゃん」が快方へ 動物園職員やファンが治療支える

約150万円の募金が集まりました。

2017年12月08日 15時53分 JST | 更新 2017年12月08日 15時54分 JST

Asahi
徐々に回復しつつあるボルネオゾウの「ふくちゃん」。健康状態を把握するため腹囲を測っている=広島県福山市芦田町

結核にかかったゾウ、快方へ 動物園職員が懸命に世話

 昨年3月に結核菌に感染しているとわかった広島県福山市立動物園(同市芦田町)のメスのボルネオゾウ「ふくちゃん」が、徐々に快方へ向かっている。一時200キロ以上減った体重は感染前の数値を上回るまで戻っており、最近はエサを食べたり遊んだりする姿も見られるようになった。

 ふくちゃんは推定19歳。同園によると、国内でゾウが結核にかかった前例はないといい、海外での治療事例に詳しい学者や、人間の結核治療の専門医らから助言を受け治療してきた。

 毎日4種類の薬を服用しているが、初めはふくちゃんが口から飲む薬を嫌った。試行錯誤の末、200錠近くを職員が手作業でカプセルから出し、小麦粉や糖蜜、米菓子と混ぜた団子にして与えている。一方で薬の副作用で2週間ほど便秘が続き、命の心配をされたこともあった。

 全国のファンも治療を支えた。約150万円の募金が集まり、新たな暖房器具を購入。寺岡千佳雄園長(63)は「これがなければ昨年の冬は乗り越えられなかった」と振り返る。治療開始前2200キロ以下だった体重は、2650キロほどにまで回復した。

 現在は悪天候の場合を除き、午前10時から午後3時半ごろの間は放飼場にいるふくちゃんが見られる。火曜休園。同園は治療について来年10月ごろには終えたいとしている。(橋本拓樹)

(朝日新聞デジタル 2017年12月08日 14時58分)
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(朝日新聞社提供)