女子高生を噛んだイノシシ ⇒ 南海電鉄に跳ねられて死んだ模様

住宅地で出会ったら、どうすればいい?
イノシシのイメージ写真
イノシシのイメージ写真
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12月11日午後6時ごろ、和歌山市市小路の南海電鉄紀ノ川駅近くの路上で、帰宅途中の高校1年生の女子生徒(16)がイノシシに尻をかまれて、軽い怪我を負った。産経WESTなどが報じた。

朝日新聞デジタルが和歌山県警の情報として伝えたところによると、女子生徒は背後から来たイノシシから逃げる際に転倒してかまれたという。

駅周辺は住宅街で、和歌山市内ではこの日夕方からイノシシが複数回、目撃されていた。乗用車にぶつかる事故も2件あったという。女子生徒がかまれる数分前には、捕獲しようとした警察官もイノシシにかまれてけがをしていた。

産経WESTによると、この直後に紀ノ川駅ホームの線路上で、2人をかんだとみられる体長約1.1メートルのイノシシが死んでいるのが見つかった。電車と接触したとみられる。

■住宅地でイノシシに出会ったら、どうすればいい?

佐賀県庁が制作した資料によると、イノシシは時速40キロ以上で走る上、数キロなら泳ぐことも可能。突進力は成人男性と同等以上で、オスの成獣は鼻で70キロの重さを持ち上げられる。咬む力は成人男性の2倍以上。犬並みの鋭い嗅覚と優れた聴覚を持ち、100メートル先の人間を認識できるという。

イノシシがケガをしているときや、迷って住宅地等に入り込んだときには、興奮している可能性が高い。この資料ではイノシシを見つけたら、ブロック塀の裏や家の中など、イノシシから見えないところに速やかに安全な場所へ避難するように訴えている。

5月には、JR長野駅近くの住宅地でイノシシが60歳の男性を襲い、牙で右太ももの付け根付近を刺され、病院に搬送される事件があった

また12月4日には、京都市左京区の東山中学・高校にイノシシ2頭が迷い込んだ。校舎の玄関のガラス戸を割るなどして逃げ回る騒ぎがあった

写真:Flickr/urasimaru(CC BY-SA 2.0)

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