4歳の娘とパパが女子トイレに入る⇒ネットで激しい議論に

男子トイレと女子トイレ、どっちに連れていくべきだった?
パパは、娘をどちらのトイレに連れて行くべきだった?(画像はイメージ)
パパは、娘をどちらのトイレに連れて行くべきだった?(画像はイメージ)
Yuya Shino / Reuters

子を持つ世界中のお父さんお母さんに質問:子供がトイレに行きたいと言ったら、どちらに連れていきますか? 自分自身の性別と同じトイレ? それとも、子供の性別と同じほう?

こんな質問が、ネット上で議論を呼んでいる。ある母親が、夫が娘を男子トイレでなく女子トイレに連れて入ったことを知り、それを掲示板に投稿したからだ。

アダ・ホッパーさんは、人気子育てサイト「Mumsnet(マムズネット)」に、アドバイスを求める投稿をした。彼女は夫の行動を不快に感じたが、それが不合理かどうかまではわからなかったからだ。

「私と夫の不一致について、助けをくれませんか」とアダさんは投稿した。

「娘が野外でトイレに行きたいと訴えたので、夫は娘を女子トイレに連れていきました。私は夫に、その行動は女性にとっては好ましくない、あなたは娘を男子トイレに連れていくべきだったと伝えました。正しかったのは、私と夫どちらなのでしょうか?」

アダさんがMumsnetにした投稿。
アダさんがMumsnetにした投稿。
Mumsnet

たくさんの親が、異なる意見を寄せた。ある人は「女子トイレに男性がいるのは不快だ」と言い、別の人は「可能な限り娘は男子トイレを避けさせる(特に小便器は個室になっていないので)」と書いた。

では、正しい答えはなんなのだろう?

前述のとおり、意見は割れている。

有名な子育て専門家で、関連著作も多いジャスティン・クールソン博士は、たとえ用を足す娘を連れて行く場合であっても、成人男性が女子トイレに入るのは適切ではないと指摘する。

「父親が、女性がどのように用を足すのかを考えることが、プレゼントを贈られたように愉快だと感じることもあるかもしれない」とクールソン博士はハフポスト・オーストラリア版に語った。

「たとえ男子トイレがひどく不潔であっても、女子トイレを使うことは、よほどの状況で無い限り不適切です」

ウェブ上でも意見は割れている。
ウェブ上でも意見は割れている。
Mumsnet

赤ちゃんの育児をサポートするアプリ「WOTBaby」の創設者であるジェン・ハミルトン氏は、状況と子供の年齢による、という意見だ。

「この行動の良し悪しは、どこにいて、どんな施設が使えるのか、に強く依存します」と彼女は語る。

「ただ、言っておきたいのは、男子トイレの中には非常に不潔なものがあるということです。そして更に重要なことは、男性が小便器を使っている状況は、年頃の少女にとって適切ではありません」

何人かの親は、男子トイレの個室でない小便器について心配している。
何人かの親は、男子トイレの個室でない小便器について心配している。
Aly Song / Reuters

「理想としては、まず男性用・女性用両方のトイレをチェックして、そのあと決定を下すことです。もし男子トイレがキレイで、他に男性が誰も使っていない状況であれば素晴らしい。でも、そうでなければ、合理的で適切なのは、夫は娘を女子トイレにつれていき、そこにいる女性にはなぜ自分がそこにいるのかをきちんと説明することではないでしょうか」

「ほとんどの女性は、そうすれば理解してくれると考えたいです。子供を持つ人は大体、このことに理解を示してくれるはずです。女子トイレは鍵の閉められる個室になっている、という事実を考えましょう。個室の中に、少女が用を足すのを助けている男性がいるとしても、私個人としては危険を感じないと思います」

「子供がまだ幼く、おむつを使っているようなら、別におむつ替えスペースがない場合には女子トイレ内の設備を使わなければならないでしょう。男子トイレには通常、おむつ替えのための設備はありませんから」

障害者用トイレを使うのも1つの選択肢だ。
障害者用トイレを使うのも1つの選択肢だ。
Mumsnet

障害者用トイレを使うのも、選択肢になりうるだろうか? そのような行為に問題はないか? ハミルトン氏の意見では、答えは「もちろん」だ。

「それしかないのであれば、答えはイエスです。子供がトイレに行きたいという時には、トイレを探すような時間の猶予があまりないのが普通です。障害者用トイレが使われておらず、それしか選択肢がなく、他に待っている人がいないような状況だと確認できれば、子供が障害者用トイレを使うのは許されるでしょう」と彼女は言った。

「障害者であってもそうでなくても、ほとんどの人は理解してくれると思います。もちろん全ての決断は、他者を最大限尊重する姿勢のもとで行われる必要がありますし、コミュニケーションがとても重要になりますが」

「大事なのは、その場にいる人すべてに対して誠実に、なぜその設備を使わなければならないかをはっきりと伝えることだと私は思います。それ以外に選択肢がない、という状況であれば、何をしてもよいのです。多くの障害者用トイレにはおむつ替え用の設備があるわけですから、その意味でも妥当です」

ハフポスト・オーストラリア版の記事を翻訳・編集しました。

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