25歳のママ、同い年の赤ちゃん産む? 25年前に凍結された受精卵で出産したよ

出産に成功した受精卵の凍結保存期間として、世界最長記録とみられます。
WBIR NewsのリポーターのTwitterより

赤ちゃんを望む夫婦に提供する目的などで利用される受精卵の凍結。この度、アメリカで新たに報告された出産例が大きな注目を集めている。それは、母親に移植された受精卵が、25年間もの長期間にわたって凍結保存されたものだったからだ。

これまでに出産に成功した受精卵の凍結保存期間は20年が最長とされ、今回は世界最長記録とみられる。CNNなどが報じた。

テネシー州のティナ・ギブソンさんは11月25日、元気な女の子のエマちゃんを出産した。彼女が全米受精卵提供センターから提供を受けた受精卵は、25年前の1992年10月に凍結され、今年3月に解凍された。この時25歳だったティナさん。「受精卵と私は親友になれたかもしれない」とCNNの取材に対して語った。

ティナさんは「私は赤ちゃんが欲しかったの。世界記録かどうかは気にしていない」と続けた。

例え血のつながりはなくても、娘への愛情が薄れることはない。夫のベンジャミンさんも、「エマちゃんは正真正銘の僕たちの娘だ。生まれた側から溺愛してしまったよ」と語った。

NBCニュースの取材に対しても、ティナさんはエマちゃんを抱きながら「特別な娘。とても愛らしくて、完璧だわ」と感極まった様子で話した。

受精卵の移植手術をしたクリニック側は、NBCニュースの取材に対して、エマちゃんよりも前から存在する受精卵で、出産に成功した例をデータベース上では確認できないと説明している。

■きっかけは父からの勧め

ギブソンさん夫妻は、夫のベンジャミンさんが不妊と原因とされている嚢胞(のうほう)性線維症を患っていたことから、当初は特別養子縁組を検討していた。

実際に、里親として数人の子どもを迎え入れた。そんな時、ティナさんの父親から、"受精卵の養子"と呼ばれる方法で赤ちゃんを授かることを勧められたのをきっかけに、受精卵の移植を決意。

約300の候補の中から、提供者の情報を元に選んだのがエマちゃんだった。

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