全日空、別便の客がまぎれ込み引き返す セレブのツイートで注目

「なぜ1人の間違いで全員がひどい目に…」 LA発成田行きの便
駐機する全日本空輸(ANA)機の尾翼(2017年3月21日撮影)
駐機する全日本空輸(ANA)機の尾翼(2017年3月21日撮影)
時事通信社

ロサンゼルス発成田行きの全日空175便が12月26日、出発してから数時間後に、別の便に搭乗する予定だった乗客1人が紛れ込んでいたことが判明し、引き返すトラブルが起きた。NHKニュースなどが伝えた。

乗客200人あまりを乗せた同機は、機長判断で引き返し、離陸から約8時間後にロサンゼルスに戻った。その後、当初の離陸から16時間後に改めて、成田に向けて出発した。

紛れ込んだ乗客は、20代のアメリカ人男性。時事通信によると、男性は兄弟で同機に搭乗したが、実はユナイテッド航空便のチケットを持っていた。

客室乗務員が、空席のはずの座席に座っていた男性に声をかけて間違いに気付いたという。

搭乗するはずのない乗客がいることが判明した場合に引き返すのは安全規定に従った措置。

ロサンゼルス国際空港では不測の事態を警戒し、警察当局が一時警戒態勢を取ったという。

歌手のジョン・レジェンドさんと一緒にこの飛行機に乗っていた妻でモデルのクリッシー・テイゲンさんが、Twitterで「なぜ1人の間違いで私たち全員がひどい目に遭わなきゃいけないの?予定通り東京に飛んで、その人だけ送り返さないの」と投稿し、注目を集めた。

「再発防止に努めます」

国土交通省と全日空は、なぜ別の便の乗客が搭乗できたのか、詳しい原因を調べているとしている。

今回のトラブルについて全日空は、「お客様をはじめ関係者の皆様にご心配とご不便をおかけしたことをおわび申し上げます。早期に原因の究明と再発防止に努めます」とNHKにコメントした

全日空は2016年9月に、福岡発羽田行きの便で定員より1人多い乗客が乗り込んで離陸しようとして出発をやり直し、国土交通省から厳重注意を受けていた。

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