イギリスの住宅に突き刺さった“サメ” 「原爆投下の批判」という深い意味があった

長さは約7.6m。

1986年8月、当時イギリス・オックスフォードの集合住宅に住んでいたビル・ハイネさんは、屋根の上に巨大なサメの造形物を設置した。

2013年10月26日、オックスフォード
2013年10月26日、オックスフォード
REUTERS

このサメの長さは約7.6mだ。このサメはジョン・バックリーという彫刻家が繊維状ガラスを使い、米国のリビア侵攻に抗議する意味で作ったものだった。

以降、ビル・ハイネさんが自宅の屋根に、サメの頭がはまった形で設置したのだ。彼は、米軍の広島・長崎原爆投下を批判する意味でサメを設置したという。頭から屋根に突っ込んだサメの姿が、爆弾が刺さったように見えるのは、そのためだ。

それから30年が過ぎた。この間、"サメ"は街を訪れる観光客に人気のフォトスポットとなった。

2013年10月26日、オックスフォード
2013年10月26日、オックスフォード
REUTERS

イギリス「テレグラフ」によると、オックスフォード市会議員らはサメの造形物を嫌がり、設置許可を出さないようにしたという。

しかし、当時イギリス環境省大臣だったマイケル・ヘーゼルタイン氏が、このサメを守るために乗り出し、その後、建造物として認められたという。

イギリス・オックスフォード
イギリス・オックスフォード
UIG via Getty Images

そして2018年、このサメの造形物はオックスフォード市の地域文化財として、公式に指定される見通しだ。現在、白血病闘病中の72歳のビル・ハイネさんも、文化財に登録するキャンペーンを歓迎したという。

ハフポスト韓国版から翻訳・編集しました。

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