帰省先で「いつ結婚する気なの?」「どうしてまだ独身なの?」と言われたら。 

一見無邪気な質問、問い詰められている気分になるものです。

年末年始やお盆は、大勢の人が帰省する季節。

しかし、帰省には、お馴染みの憂鬱なパターンがつきまとうものです。

懐かしい人達の顔を眺めてリラックスしている時、決まってこんな質問が出始めるのです。

「いつ結婚して、身を固めるの?」。

家族や友人には悪意など一切ないかもしれません(十中八九はないのです)が、一見、無邪気なこうした質問は、問い詰められている気分になるものです。

「あなたはとても素晴らしいのに、どうしてまだ独身なの?」

... これは熱烈な褒め殺しにさえなります。

「でも、心配しないで」と私はよく言います。なぜなら私たちは、全員これを経験してきたからです。

「どうしてまだ独身なの?」と聞かれた時、どう答えるべきでしょうか?

いくつかの例を挙げてみます。

1、「私は本当のところ、独身でいたいのです」。

これはとても重要な、自らはっきりと断言しなければならないことです。

仕事、友人との付き合い、旅行に充実感を見出すのは何も悪いことではありません。存在しない、結婚相手という想像上の人物とよりもむしろ、自分の生活に存在している素晴らしい人々と濃密な一時を過ごしてください。

2、「私は独身でいられて、幸せなんです」。

まさかと思うでしょうが、こうしてひとりで旅行出来ることは幸せなんです。

自分自身の予定が一杯になっても嫌だと思わないし、仕事や学業やその他で予定が台無しになっても嫌だと思いません。

私は自分自身の最良の友人であり、友人、同僚、知人との仲間意識もあるのです。

思い立てばすぐに旅行できるのが楽しいし、誰かに自分の所在を知らせる必要もありません。

3、「破綻した恋愛関係はいりません」。

電子レンジのように、すぐにインスタントな喜びを得られる現代。私たちは究極の幸せを、すぐに自分にもたらしてくれる物や人を求めてしまいます。

このシナリオにまっしぐらに突き進むことは、愛がなく、新鮮味を失った結婚生活や恋愛関係を招く、最悪の方策となってしまうのです。

(アメリカの)離婚率は52%。残りの大部分も本当は基本的に上手くいっていないのです。

でも、これを防ぐのはとても簡単です。つまり、まず自分を磨くことです。

「誰か相手を見つけなければならない」と私に言うような社会を選ぶよりも、自分を選ぶようになることです。

もし独身ならば、あなたは力のある格好いい立場にいるのです。

あなたは自分の人生の監督であり、プロデューサーであり、編集者なのです。今は、自分の仕事、精神的安定、向上に取り組む時なのです。

これは脳内で発生する化学物質を選ぶことではなく、配偶者を選ぶことなのです。

ビジネスや他のどんな領域でも、たった一人を選ぶことはないでしょう。私が着手するどんな新しいプロジェクトや起業でも、私は自分が雇うチームを注意深く監督します。虚しさを埋めるために、あまり考えずに配偶者を選ぶべきではありません。

私が言いたいことは、物事を理解するために時間をかけても大丈夫だと言うことです。そして実際に時間が必要なのです。

金銭の処理・管理、宗教、子どもたちに関して、自分の意見に同意できる人を見つける必要があります。

そこはあなたが生活したい場所であり、まさに生活を始めたい場所なのです。2人が同じ軌道を走っていなければ、2人は長期的な配偶者となることはできないでしょう。

こうしたことは、理解するのに時間がかかります。

そして、罪悪感や、大急ぎの場当たり的な恋愛関係の犠牲になるべきではないのです。この休暇シーズンは、愛する人への誠意とその関係の透明性を、自らに問いかける時なのです。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

ハフポスト日本版では、自立した個人の生きかたを特集する企画『#だからひとりが好き』を始めました。

学校や職場などでみんなと一緒でなければいけないという同調圧力に悩んだり、過度にみんなとつながろうとして疲弊したり...。繋がることが奨励され、ひとりで過ごす人は「ぼっち」「非リア」などという言葉とともに、否定的なイメージで語られる風潮もあります。

企画ではみんなと過ごすことと同様に、ひとりで過ごす大切さ(と楽しさ)を伝えていきます。

読者との双方向コミュニケーションを通して「ひとりを肯定する社会」について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

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