候補者は「全員、男性だけどね」ナタリー・ポートマンの皮肉に絶賛 ゴールデングローブ賞

「たった2つの単語(all-male)が何より力強かった」
ゴールデン・グローブ賞に登場したナタリーポートマン
ゴールデン・グローブ賞に登場したナタリーポートマン
時事通信社

優れた映画やテレビドラマを表彰する「第75回ゴールデン・グローブ賞」の授与式が1月7日、アメリカ・ロサンゼルスで開かれた。

ハリウッドで相次いで発覚したセクハラ問題を受けて、参加した俳優ら約300名が、抗議の気持ちを込めた黒い洋服に身を包んだことで話題を集めた

そんな中、同じく黒いドレスに身を包み「ゴールデン・グローブ賞監督賞」のプレゼンターとして登場した女優、ナタリー・ポートマンの発言に賞賛の声が集まっている。

映画監督のロン・ハワードと共に登場したポートマン。ハワードが「最優秀監督を発表するプレゼンターとしてこの場に立てて光栄です」と切り出すと、すかさずマイクに近寄り一言、「それでは候補者を読み上げます。全員、男性だけどね」と皮肉っぽく述べた。

「それでは候補者を読み上げます」という進行に「全員男性」という言葉をあえて付け加えたポートマンの発言に対し、会場内からは大きな賞賛の拍手が送られた。

Twitter上でも「ナタリーありがとう」「たった2つの単語(all-male)が何より力強かった」などの声が相次いだ。

ポートマンはこれまでも、男女が平等に機会を与えらえる社会の実現を目指して活動を行ってきたことで知られる。

2017年1月のトランプ大統領の就任翌日には、女性の人権を訴えるデモに参加し、女性たちがもっとリーダーの立場を獲得していくことが重要だと訴えていた。

私たち(女性)は自分の体に対する恐れから自由になることを求め、自分の体を自分でコントロールしなければなりません。

これを効果的に実現するために、リーダーとしての立場を求め、同じように行動している他の女性を応援しなくてはなりません

少なくともリーダーの半数が女性であるという状態を普通にするまで、政府に働きかけましょう

ポートマンがあえて加えた「全員男性の(all-male)」の一言は、あらゆる分野において、リーダーシップをとるポジションにまだまだ女性が少ないことを改めて認識させた。

ゴールデン・グローブ監督賞には、映画『The Shape of Water』のギレルモ・デル・トロ監督が選ばれた。

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