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2018年01月12日 16時27分 JST | 更新 2018年01月12日 16時27分 JST

電車旅行の果てに…フランスの迷い猫、車掌の機転で飼い主見つかる

「チビちゃん、お前も乗るんだね」

TWITTER/@guiguitrotter

奇妙な乗客が乗り込んできた。

1月10日午前7時ごろ、フランス北西部サルト県で、中心地ル・マンに向かう電車に慌てて乗り込もうとしていた乗客たちが、線路上で明らかに迷子になっている子猫の存在に気がついた。

「ノワゼット」という呼び名に反応を示したこの子猫は、車掌のギヨーム・チュエカさんに発見されたとき、怯える様子もなかったという。仏メディア「France Bleu」の取材に答えたチュエカさんは、すぐさま対応をとったと語る。

「知らせを受けて猫を見に行ったよ。そして電車から降りて、道路脇の小さな茂みのなかに連れて行った。持ち場に戻ろうとすると猫がついてくるんだ。電車の下にもぐりこんじゃって。だからこう言ったんだ。『チビちゃん、お前も乗るんだな。ル・マンに着けばなにか解決策が見つかるよ』ってね」

車内で子猫は、大人なしく座席につくと、ニャーニャー鳴き声をあげていた。しかし「怖がっている様子はまったくなかった」とチュエカさんは続ける。

赤毛の小さな乗客は、オレンジ色のベストやクロワッサンなど、旅を快適にする品々を贈られることになった。「子猫は存分に可愛がられ、食べ物を与えられ、ちやほやされたよ。まさにプリンセスだね」とチュエカさんは冗談を交える。

ル・マン駅に着くと、ノワゼットは職員に引き渡された。チュエカさんは、もしかしたら誰かが情報提供してくれるかもしれないとささやかな期待を込めて、Twitter上に猫の写真をアップした。

「今朝、ヴォワヴルで乗ってきた乗客。子猫はロワール地域圏急行輸送の操縦室で研修終了済みです。家族が見つかればこの子にとっても嬉しいと思う。ル・マンの駅が面倒をみていて、獣医の手当てを受けさせるのを待っているところ。拡散のご協力をお願いします」

投稿後メッセージは1500回を超えてシェアされた。その甲斐あってか、ひとりの男性が、Facebook上に投稿されていたある迷い猫のお知らせとの関連性に気づき、チュエカさんに知らせた。

「Twitterのコミュニティはすばらしい仕組みだね!僕のメッセージと、その2日前にFacebookに投稿された迷い猫のお知らせを結びつけてくれる人がいるなんて。おかげで飼い主の女性を見つけることができたし、彼女に連絡を取って駅側に知らせることもできたよ。女性はその日中に猫を迎えにきました」とチュエカさんは結んでいる。

「飼い主が見つかって、連絡もついたよ。ノワゼットは今日にも家族と再会できそう。万事うまくいって本当によかった。ありがとう、Twitterコミュニティの皆さん。あなた方のおかげでもあります!」

この一件は複数のメディアで取り上げられ、巻き起こした反響の大きさにチュエカさんは驚きを隠せない。チュエカさんは「この物語とそのハッピーエンドを共有できて嬉しい」としつつ、今回の件でTwitterが発揮した大きな有用性に触れている。

「こんなことになるなんて想像もしてなかったよ。でも、この素敵な物語とハッピーエンドを共有できて嬉しい!皆さん、温かいコメントとシェアをありがとう。この素敵な物語を可能にしてくれたのは、あなたたちです」

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。