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2018年01月30日 11時15分 JST

旅客機トイレの便座パネルに金塊5キロ隠し… 密輸未遂容疑 国内線に回る機体狙う

男女計6人が逮捕された

朝日新聞社
機内トイレから見つかった計5キロの金塊=愛知県常滑市の中部空港税関支署

機内トイレに金塊、密輸未遂容疑 国内線に回る機体狙う

旅客機内のトイレに金塊を隠して国内に密輸し、税金を免れようとしたとして、愛知県警は29日、スリランカ国籍で中古車販売会社(名古屋市港区)の社長ムハメッド・ラフイーク・ムハメッド・リザニ容疑者(48)=愛知県安城市=ら男女計6人を関税法違反(無許可輸入未遂)や消費税法違反などの疑いで逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。

6人の逮捕容疑は昨年7月23日、他の何者かと共謀して金塊5個計5キロ(約2280万円相当)を無許可で輸入し、消費税約182万円を免れようとしたもの。ムハメッド・ラフイーク容疑者が指示役という。

6人のうち、別の男1人が持ち込み役で、台湾発中部空港行き日本航空の機内トイレの便座パネル内に隠したが、中部空港で警戒中の税関職員が発見し、未遂に終わった。

この機体は一度、中部空港で乗客を降ろした後、国内線として羽田空港へ出発する予定だった。6人とは別の仲間がこの便に搭乗して金塊を回収し、税関を通さずに密輸入する計画だったとみられる。

金塊を密輸すれば消費税(8%)を免れることができ、日本国内で売却すれば税額分が利ざやとなる。県警は6人らが同様の手口で組織的に密輸入を繰り返していた疑いもあるとみて調べる。

金塊を機内に隠して持ち込む手口は、昨夏に相次いで摘発された。昨年7~8月には中部空港と関西空港で、国際線の機内のトイレから金塊十数キロ~数十キロが見つかった。ともに、機体は空港到着後、国内線へ切り替わる予定だった。

日本航空によると、どの機体が国際便からそのまま国内便に回るのかは「企業秘密」。だが、航空業界関係者によると、公開の運航情報などから、ある程度の推測が可能という。関西空港で金塊を隠されたバニラ・エアは、トイレ内のネジにシールを貼り、細工された形跡が確認できるように対策をとった。(松本龍三郎)

(朝日新聞デジタル 2018年01月30日 01時08分)

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