京大入試でも出題ミス  “不合格”の受験生を追加合格へ 「解答不能」と予備校講師らが指摘

大阪大学に続き、また「物理」の問題で。
京都大学の正門=京都府京都市(2013年2月14日撮影)
京都大学の正門=京都府京都市(2013年2月14日撮影)
時事通信社

京都大学が2017年2月に実施した入学試験で出題ミスがあり、不合格とした受験生を新たに合格にする方針であるとわかった。NHKなどが伝えた。

出題ミスがあったのは物理の科目で「音の伝わり方」に関する問題。本来であれば合格するはずで、不合格の判定を受けた複数の受験生について、追加合格にするという。

■阪大に続き、また「物理」で

京大は1月、複数の予備校講師などから物理の問題について「解答不能ではないか」という指摘を受けた。東京都の予備校講師の吉田弘幸さんは、出題ミスを指摘し「本来は全員に得点を与えるべきだ」と京大にメールを送付した。また、文部科学省に対しても指導を求めるメールを送っていたという。

吉田さんは、1月に出題ミスを認め30人を追加合格とした大阪大学の、同じく「物理」科目の出題ミスについても大学側に不備を指摘していた。

吉田さんらの指摘を受け、京都大学が確認したところ、出題ミスが明らかになった

■「深く反省し、おわびしたい」

共同通信によると山極寿一学長は1月26日、「受験生に動揺を与えてしまったことを深く反省し、おわびしたい」と陳謝した。

京大は2月1日、記者会見を開き、今後の対応を含む詳細について公表する方針。

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