あの人のことば
2018年02月01日 11時38分 JST | 更新 2018年02月01日 11時39分 JST

安藤サクラ、31歳。母になって朝ドラヒロインに挑戦 涙の決意、裏側にあったものとは

「まさかできるはずないと自分の中で思っていた」

安藤サクラさん、涙の会見 朝ドラオファー「悔しくて」

朝日新聞者提供
NHK連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン会見で涙を浮かべる安藤サクラさん=大阪市中央区

 今秋始まるNHKの連続テレビ小説「まんぷく」のヒロインに決まった俳優の安藤サクラさん(31)。NHK大阪放送局で31日にあった会見では、出演のオファーを受けて「まず、すごく悔しかった」と明かし、涙を見せました。その涙の理由とは――。

 ――会見冒頭、感極まって涙を見せた。

 このお話をいただいてから、すごくたくさんのことを考えて、たくさんの時間を使って、悩んで、覚悟を決めてきました。まず一滴(涙が)こぼれましたが、後はずっと笑っていたいと思います。

 ――昨年6月に長女を出産。今回のヒロインを打診されたのが10月初旬だった。

 お話いただいた瞬間は、まず、ものすごく悔しくて。というのも、まさかできるはずないと自分の中で思っていたので。びっくりしたのはもちろん、できないことがものすごく悔しくて、悔しくて。

 でも、どっかでうれしくて、この事実だけでも夫(柄本佑)にだけは伝えたくて伝えたんですね。そうしたら、夫がその次の日だったか、数時間後だったかに、「やったら?」って。

 そんなこと考えてもいなかったので。いやー、それは無理ってのをずっと言っていて。無理でしょって。私自身は、子どもを産んだら、お仕事をもうほとんどしないつもりで実はいたんですね。

 そのころが、ちょうどいまの朝ドラ(「わろてんか」)が始まった時期で、それを見ながら、私もオーディションも何度も受けていたし、朝ドラのヒロインって昔あこがれていたけど、出産して、もうこれでこのお仕事やれることはない、「縁がなかったな」と思った、その日にお話をいただいて。

 で、夫に「正直な気持ちは、それはすごくやりたかった」っていうのも言ったら、「できるかもよ」「やってほしい」って言ってくれた。夫が背中を押してくれたことで、「やれないにしても、一回やってみる方向で考えてみるのはいいことかも」と思えた。

 ――自身の父は俳優の奥田瑛二、母は安藤和津。義理の両親は俳優の柄本明と角替和枝。家族みんなの後押しがあった。

 私の母もずっと働いていながら私を育ててくれて、私はいまとっても幸せで、母に「なんで働いてるんだよ」なんて思ったことなく、働いている両親の姿を見ていまここにいられて感謝している。

 義理の母には「あんた、これやらないんだったら、この仕事一生やめな」と言われて。うちの父には「これは挑戦じゃない、冒険だよ。冒険に出ていこう」って。

 みんな、誰も「大変だ」とか「それは難しいんじゃ」とか1ミリも出さずに、「何でやらないの?」「やらないなんて馬鹿じゃないの」という風で、背中を押してもらえた。

 そうして、ここに立っていることが何てありがたいことなんだろう、って思って、ちょっと泣けてきました。

 子どもがいて、なんでそんなことやるんだという、いろんな意見もあるだろうとは思ったんですが、これをやるっていう覚悟に至るまでいっぱいあるんです、いっぱいあって。

 ――自宅のある東京を離れて、大阪で長期にわたる撮影に臨むことになる。

 最終的に覚悟を決められたのは、NHKのスタッフの方がみなさん私を家族のように迎えて下さって、「娘さんを一緒に育てましょう」という言葉をかけてくださって。子どもを産んですぐにヒロインやった方はいらっしゃらないと聞きましたが、誰も経験したことのないことだから、娘にとってスペシャルな時間にしてあげよう、と言ってくださった。そんなことを言ってくださる方とお仕事できるなら、私にも娘にもスペシャルな時間になるのではと思った。

 「まんぷく」やっているお母ちゃんは、娘を幸せいっぱい、愛情いっぱい育ててやる、っていう感じです。

(朝日新聞デジタル 2018年02月01日 10時33分)

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