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2018年02月02日 11時17分 JST | 更新 2018年02月02日 11時19分 JST

天津の「孤狼」と名乗る男が捜査線上に 象牙密輸事件、容疑者に指示か

警視庁は、日本から中国への組織的な密輸ルートがあるとみて調べている。

天津の「孤狼」名乗る男、容疑者に指示か 象牙密輸未遂

 国際取引が禁じられている象牙を密輸出しようとしたとして、象牙卸売会社「全日本象牙卸売センター」(東京都台東区)取締役の土屋雅右容疑者(47)が関税法違反の疑いで逮捕された事件で、同社に対して密輸の指示役側からとみられる複数回の入金が確認されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、日本から中国への組織的な密輸ルートがあるとみて調べている。

 生活環境課によると、土屋容疑者は国内市場の適切な管理や保護に取り組む日本象牙美術工芸組合連合会の青年部長。昨年11月28日、中国籍の男2人=同罪で起訴=らと共謀し、東京港から象牙の印材605本(重さ約7キロ、約31万円相当)を許可なく密輸出しようとした疑いがある。「密輸に関わった自覚も意識もない」と容疑を否認している。捜査関係者によると、押収資料などから、印材300本で100万円など、同社に対して密輸の指示役側からとみられる複数回の入金があったという。

 共謀したとされる中国籍の2人は調べに、中国版LINEといわれる「微信」で知り合った「中国・天津市在住の『孤狼』と名乗る男」から象牙の調達や運搬を指示されたと説明。このうち運搬役の男は、「孤狼」から象牙調達の指示を受け、土屋容疑者に対して「600本準備できるか?」と打診し「なんとか出来ると思う」などのやりとりをした、と話しているという。男の供述によると、受け取りの際に代金の授受はなかったといい、警視庁は「孤狼」側から同社に対して後日、複数回入金されていたとみている。

(朝日新聞デジタル 2018年02月02日 08時30分)

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