「長くやればいいってもんじゃない」張本勲氏、プロ野球の長時間練習に苦言

昨シーズン最下位に終わったヤクルトが、10時間の猛練習していますが...
※写真は、ヤクルトの2017年キャンプの様子
※写真は、ヤクルトの2017年キャンプの様子
時事通信社

スポーツで強くなるためにたくさん練習するべきなのかーー。野球評論家の張本勲氏が、2月4日放送のTBS系「サンデーモーニング」でプロ野球の長時間練習に対して異を唱えた。

番組は、2017年シーズンに球団ワースト記録となる96敗で最下位に終わったヤクルトスワローズのキャンプの様子を取り上げた。

チーム立て直しに向けて今季、OBの宮本慎也氏をヘッドコーチに迎え、1日10時間の猛練習をしていることが紹介された。

これに対して張本氏は、次のように警鐘を鳴らした。

「長くやればいいってものではなからね、スポーツはね。ゴルフでもね、ダンプいっぱい打てば上手くなるわけではないから。自分の理にかなった技術を身につけないとダメですよ」

こうしたスポーツにおける長時間や過度の練習は、学校の部活動の場でも起きており、大リーグのダルビッシュ有投手も疑問を呈している。

朝日新聞社の取材に対して、「頑張り過ぎなくていいんです、日本の球児は。何百球の投げ込みとか、何千本の素振りとか、そんなのを頑張っちゃダメなんです」と強調。

休養の重要性について触れ、「僕が監督なら週2回は休むし、全体練習も3時間で十分。そのくらいの方が成長するのです」と訴えた。

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